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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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なこどもやおとなとの出会いの中で育つことを踏まえることが重要である。
自分一人でじっくり遊ぶ一人遊びが大切であるとともに、他者との関わりの
中で多様な刺激を受けながら、次第に自分の世界を広げ、成長する。
○こどもは、保護者・養育者あるいはそれ以外のおとなとの信頼関係を基盤に
しながら、次第に同年齢・異年齢の親しい友達が生まれる中で、葛藤やいざ
こざを経験しながら、他者への親しみを通して自己の世界を広げていく。保
護者等の特定のおとなや同世代のこども同士の関わりが大切であるが、それ
以外にきょうだい、異年齢のこども同士、地域の多様なおとなとの関わりを
通して多様な人間関係を学ぶ。
(モノ・自然・絵本等・場所等との出会い)
○さらに、こどもは人だけでなく、モノ・自然・絵本等・場所等の多様な環境
との出会いを通して成長する。
「モノ」には、積木やブロックなどの遊具、空
き箱や廃材などの素材、ハサミなどの道具などが含まれる。また、
「自然」に
は、葉っぱなどの植物、虫などの生き物、風や空などの自然物が挙げられる。
「絵本等」には、絵本に加えて図鑑や物語などがある。そして、こどもが遊
ぶ「場所」は、公園等の公共の場だけでなく、海や山、商店街など日常的な
場も含まれる。
○こどもは様々な環境に興味を持つものである。単なる道端の葉っぱであって
も、興味を持つとそれを拾って、触れたり、並べたり、比べたり、色水をつ
くったり、絵を描いたりするなど、多様な関わり方をする。このように、主
体的に働きかけると、その環境が変化したり、手応えがあったりするなど、
応答的な環境がこどもにとっては魅力的である。年齢を重ねても、こどもの
成長に応えられる環境が豊かな遊びには必要である。
○豊かな遊びの環境に出会う中で、こどもは心や体を動かしながら、気づき、
試行錯誤して世界を深めたり、広げたりする。全ての人がこどもの活動場面
を比較的イメージしやすいと考えられる、体験、外遊び、絵本などの重要性
を考える上でも、このような豊かな遊びには「環境との関わり」が重要とい
う観点から理解されることが望ましい。
〇なお、遊びは、日々の生活の中で、個々のペースや興味・関心に合わせて、
環境を通してこども自身が主体的に展開していくことが大切であり、おとな
はこどもの思いや願いを尊重しながら、遊びの環境を整えていくことにも留
意する必要がある。

(3)「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支える
○こどもの育ちは連続性かつ多様性があることが基本である。中でも、乳幼児
期はこれらの点を重視して育ちを支えることが特に重要な時期である。一方、
誕生前後、就園前後、小学校就学前後などのタイミングで、こどもの年齢に
応じて環境(社会)の面が大きく変わる節目がいくつか存在する。
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