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参考資料8 今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(答申)[1.3MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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うに取り組む。子育て当事者を社会全体で切れ目なく支えていくことは、こどもと子育て当
事者の幸せにとって欠かせない。同時に若い世代にとって、子育てへの安心感や見通しを持
つことにつながる。
こども・若者や子育て当事者をめぐる課題が深刻化・複合化しており、単一分野の専門性
のみでは解決できないとの認識の下、家庭、学校・園、児童福祉施設、企業、地域などの社
会のあらゆる分野の全ての人々が学校・園等の場をプラットフォームとして相互に協力しつ
つ、関係機関や団体が密接にネットワークを形成し協働しながら、一体となって、こども・
若者や子育て当事者を支える。
(4)良好な成育環境を確保し、貧困と格差の解消を図り、全てのこども・若者が幸せな状
態で成長できるようにする
貧困と格差はこどもやその家族の幸せな状態を損ね、人生における選択可能性を制約し、
ひいては社会の安定と持続性の低下にもつながる。このため、貧困と格差の解消を図ること
は、良好な成育環境を確保し、全てのこども・若者が幸せな状態で成長できるようにするた
めの前提であり、全てのこども施策の基盤となる。
乳幼児期からの安定した愛着(アタッチメント)9の形成を保障するとともに、愛着を土台
として、こども・若者の良好な成育環境を保障し、貧困と格差の解消を図り、全てのこども・
若者が、相互に人格と個性を尊重されながら、安全で安心して過ごすことができる多くの居
場所を持ち、様々な学びや多様な体験活動・外遊びの機会を得ることを通じて、自己肯定感
や自己有用感を高め、幸せな状態で成長し、尊厳が重んぜられ、自分らしく社会生活を営む
ことができるように取り組む。
こども・若者が全国どこにいても必要な支援が受けられる環境を整備するとともに、全て
のこども・若者や家庭を対象とした乳幼児期からの切れ目ない予防的な関わりを強化する。
困難な状況にあるこども・若者や家庭を誰一人取り残さず、その特性や支援ニーズに応じて
きめ細かい支援や合理的配慮を行う。ひとり親家庭など貧困の状況にある家庭が抱える様々
な課題や個別のニーズに対応した支援を進めることにより、貧困の解消・貧困の連鎖の防止
に取り組む。インクルージョンの観点から、一般施策において、困難な状況にあるこども・
若者を受け止められる施策を講じる。こども・若者や家庭が抱える困難や課題は、様々な要
因が複合的に重なり合って、いじめ、不登校、ひきこもり、孤独・孤立、非行といった様々
な形態で表出するものであり、表出している課題に係るこども・若者への支援に加え、保護
者への支援を始めとする成育環境や社会的養護への対応も含め、重層的にアプローチする。
保護者がいない又は保護者による虐待などの理由により、こどもを家庭において養育するこ
とが困難又は適当ではない場合においては、永続的解決(パーマネンシー保障)を目指して、
養育環境の改善や家庭復帰を最大限に支援し、親族等による養育への移行支援、特別養子縁
組の判断・支援に取り組みながら、「家庭における養育環境と同様の養育環境」である里親
等、「できる限り良好な家庭的環境」の児童養護施設等において安定的、継続的な養育を提
供する。
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