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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について(抜粋)
③「免疫療法に係る研究」について
制御性T細胞を標的とした新規がん免疫療法の開発
大阪大学 坂口 志文
腫瘍組織に高浸潤し、がん免疫応答を抑制する制御性T細胞(Treg)を標的とし除去することで、有効ながん免疫応答を惹
起・強化する新しいがん免疫療法の開発を目標とした。腫瘍浸潤Tregを除去する分子標的として、特異的発現を示す細胞
表面分子(CCR8)の同定と単クローン抗体の開発、およびTreg特異的に制御される細胞内シグナル分子(LCK)の同定とそ
の阻害薬の開発を進め、CCR8抗体あるいはLCK阻害薬によるがん免疫応答の増強と腫瘍の退縮効果を明らかにした。CCR8抗
体・LCK阻害薬は、全身性のTreg除去に比べて、腫瘍Tregを選択的に除去することから、副作用としての自己免疫病等を回
避できる新しいがん免疫療法として期待される。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf)
次世代がん事業(領域C) (H28~R3)

T細胞の老化、疲弊による生体機能不全とその解除方法の開発
慶應義塾大学 吉村 昭彦
作製されたCAR-T細胞をIL-7、CXCL12、IGF-I、NOTCHリガンドの4つの因子(たんぱく質)を組み合わせて培養することで、
疲弊した状態からステムセルメモリー様の「若い」T細胞へと転換できることを見出した。このステムセルメモリー様
CAR-T細胞は、がん細胞と反応して素早く増殖し、寿命が長く、強い抗腫瘍効果を発揮することが確認された。今回の培
養方法は、従来のCAR-T細胞に比べてより強力で長期生存可能なCAR-T細胞を作製できることから、早期にがん治療への応
用が期待される。
疲弊したT細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつT細胞の作製に成功―がん免疫療法における新規CAR-T療法の開発―
(令和3年10月20日AMED共同プレスリリース)
https://www.amed.go.jp/news/release_20211020-01.html 革新的先端研究開発支援事業(H30~)

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