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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(2)アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究
●アカデミアシーズと企業シーズ効能追加の薬事承認取得が得られている(希少がん・難治がん)
●さらにアカデミアシーズ企業導出と新規治療標的発見など多数の成果をあげている

革新的抗がんウイルス療法の実用化臨床研究
東京大学 藤堂 具紀
単純ヘルペスウイルス1型に人工的に3つのウイルス遺伝子を改変した第三世代がん治療用ヘルペスウイルス G47Δの臨床開
発を進め、悪性神経膠腫に対するG47Δの製造販売承認申請の主試験である医師主導治験の最終解析結果を報告した。再発も
しくは残存した膠芽腫病変を有する19例の成人患者を対象に、最大6回の腫瘍内投与を行ったところ、主要評価項目である
G47Δ治療開始後の1年生存割合は84.2%、G47Δ治療開始後の全生存期間中央値は20.2ヶ月、初回手術後の全生存期間中央値
は28.8ヶ月であった。G47Δは2021 年6月に日本初のウイルス療法薬として製造販売承認された。
残存・再発膠芽腫への最大6回の腫瘍内反復投与で1年生存率84%ーウイルス療法薬G47Δを実用化に導いた医師主導治験と
FIH試験の最終解析同時報告ー(令和4年7月22日AMED成果発表)
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00181.html 革新がん事業(領域3)(H30~R2)

希少遺伝子変異を有する小細胞肺癌に対する新規治療法の確立に関する研究
国立がん研究センター 後藤 功一
EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺癌におけるEGFR阻害薬耐性機序(C797S耐性変異)を克
服する新規治療法の確立を目指した研究
国立がん研究センター 後藤 功一
遺伝子スクリーニング基盤(LC-SCRUM-Japan)を利用した、MET遺伝子異常陽性の進行非小細
胞肺癌に対する治療開発を目指した研究
国立がん研究センター 葉 清隆
肺がんの遺伝子スクリーニングプロジェクト「LC-SCRUM-Asia」において、非小細胞肺がんの新しいドライバー遺伝子となる
「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見した。CLIP1-LTK融合遺伝子は、非小細胞肺がんの0.4%に認められ、既知のド
ライバー遺伝子とは相互排他的に存在していた。また、CLIP1-LTK融合遺伝子産物はLTKキナーゼの恒常的な活性化を起こし、
細胞のがん化や腫瘍形成を引き起こす新しいドライバー遺伝子であることが明らかになった。さらに、ALK融合遺伝子に対し
て承認されている分子標的薬ロルラチニブが、CLIP1-LTK融合遺伝子を有する肺がんに極めて有効であることが明らかとなっ
た。
LC-SCRUM-Asiaの遺伝子スクリーニングで肺がんの新しいドライバー遺伝子「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見
(令和3年11月29日AMED成果情報)
https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20211129-01.html 革新がん事業(領域3)(H29~H31、R2~R4)

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