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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について(抜粋)
②「がんゲノム医療に係る研究」について
早期がん及びリスク依存がんの統合解析による肺発がん多様性の理解と重点化治療戦略の策

国立研究開発法人国立がん研究センター 河野 隆志
間質性肺炎合併肺腺がんの予後は不良であるため、その治療や予後予測を可能とするバイオマーカーの解明が急務である。
本研究では、世界に先駆けて間質性肺炎に合併した肺腺がん(間質性肺炎合併肺腺がん)の遺伝子変異の特徴を明らかにし
た。肺の形成や働きにかかわる遺伝子群の機能を失わせるような変異が間質性肺炎合併肺腺がんで高頻度に見られることを
明らかにした。間質性肺炎合併肺腺がんの病態解明と新規治療法開発への応用が期待される。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf)
次世代がん事業(領域E)(H30~R1、R2~R3)

統合的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの本態解明
大阪大学 谷内田 真一
超難治がんである消化器の神経内分泌がん(NEC:Neuroendocrine carcinoma)の発症メカニズムを、全ゲノム解析などの
網羅的な解析により徹底解明を行い、これまで同一疾患と考えられていた神経内分泌腫瘍(NET:Neuroendocrine tumor)
とは、発症メカニズムが異なることから別疾患であることを実証した。膵臓由来NECと胃や大腸などの非膵臓消化器由来の
NECとは病理組織像は類似しているが、ゲノム異常は類似している点と異なる点があることを明らかにした。また膵臓由来
のNECは「Ductal-type」と「Acinar-type」に分類できることを発見した。NECの発症・進展のメカニズムが、全ゲノムレベ
ルで明らかになった一方で、既存の分子標的薬等の薬剤ターゲットとなる遺伝子異常が少なく、現状では難敵な癌であるこ
とも分かったが、複雑で多様な病態を丁寧に解析したことで、新たなアプローチからの新規創薬が推進されることが期待さ
れる。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf)
次世代がん事業(領域E)(H29 ~R1)

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