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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(3)患者に優しい新規医療技術開発に関する研究

タンパク質・ペプチド修飾解析による早期がん・リスク疾患診断のための血液バイオマー
カーの開発
日本医科大学 本田 一文
膵臓の消化酵素作用により、血液中を循環するAPOA2 2量体のC末端アミノ酸は特徴的な切断を受ける。健常者と異なり、膵
がん患者の血液中では消化酵素の切断異常により中間鎖であるApoA2-ATQ/ATが減少していることを見いだし、同現象を、日
本国内の多施設共同研究や米国国立がん研究所との共同研究でも確認した。膵がん患者や膵がんのリスクが高い疾患の患者
でAPOA2アイソフォーム濃度が低下するという発見を基に、企業との共同研究により、血液中のAPOA2アイソフォーム濃度を
測定する酵素免疫測定法(ELISA)キットを作製し、体外診断用医薬品として厚生労働省へ製造販売承認申請に至った。
今後、がん予防・診断を実現を目指し、膵がんや大腸がんなどの消化器がんの死亡率の低減のために、治癒可能ながんの発
見を効率化する血液バイオマーカーを同定し、臨床的有用性な検査・診断薬の開発を進める。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf )
次世代がん事業(領域D)(H28~R3、R4~R5)

がん細胞および免疫応答解析に基づくがん免疫療法効果予測診断法の確立
国立がん研究センター 西川 博嘉
悪性黒色腫、非小細胞肺がん、胃がん、メルケル細胞がん及び成人T細胞白血病・リンパ腫について、腫瘍組織および血液検
体を集積し、がん細胞の遺伝子変異および遺伝子発現、T 細胞受容体のパターン、HLAタイピングとがん抗原の予測などを、
ゲノムおよび免疫の両方の側面から網羅的解析を行った。オールジャパンの研究体制を確立し、検体の取集、検体に紐付け
られた臨床情報と併せて、「がん研究10カ年戦略」の課題である「がんと宿主の関係を解明し、がんの原因解明につなげ
る」研究開発を実施し、がん免疫療法効果予測診断法を確立し、企業導出へと展開した。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf )
次世代がん事業(領域C)(H28~R3、R4~R6)

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