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参考資料3 がん対策推進基本計画(平成30年3月) (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29618.html
出典情報 がん対策推進協議会(第87回 12/7)《厚生労働省》
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等に加え、医療従事者に対する臨床研究に関する情報提供が分かりやすくなさ
れていないことが、新たな治療開発の障壁となっている。
また、がんの克服を目指し、目覚ましい発展を遂げているゲノム解析や人工
知能を含めた情報通信技術等をがん医療に応用すること等による、革新的な診
断法や治療法の開発が求められている。
治験、臨床試験に関する計画立案の段階から、研修を受けた患者が参画する
ことによって、患者視点のアウトカムの提案や、患者のリクルートの適正化等
をより高い精度で進めていくことの必要性が指摘されている。

(取り組むべき施策)
「がん研究 10 か年戦略」は、本基本計画を踏まえ、中間評価や内容を見直す
こととしており、国は、現状のニーズや我が国に求められる研究について、有
識者の意見を参考にしつつ見直す。
AMEDは、基礎的な研究から実用化に向けた研究までを一体的に推進する
ため、有望な基礎研究の成果の厳選及び医薬品・医療機器の開発と企業導出を
速やかに行うための取組を推進する。
「ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト」を中心として、関係省庁
が協力し、小児がん、希少がん、難治性がん等の標準的治療の確立や診療ガイ
ドラインの策定及びバイオマーカー74の開発に向けた取組をより一層推進する。
また、新たな治療法の開発が期待できるゲノム医療や免疫療法について、重
点的に研究を推進する。
国は、ゲノム医療に関しては、「がんゲノム情報管理センター(仮称)」に集
積された情報を分析すること等により、戦略的にがん研究を進める体制を整備
する。

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「バイオマーカー」とは、血液や尿等の体液や組織に含まれるタンパク質や遺伝子等の
生体内の物質で、病気の変化や治療に対する反応に相関し、指標となるもの。バイオマー
カーの量を測定することで、病気の存在、進行度及び治療の効果の指標の 1 つとすること
ができ、腫瘍マーカーもバイオマーカーの一種である(出典:国立がん研究センターがん
情報サービス)

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