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参考資料3 がん対策推進基本計画(平成30年3月) (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29618.html
出典情報 がん対策推進協議会(第87回 12/7)《厚生労働省》
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(5) 支持療法の推進
(現状・課題)
がん患者の実態調査32によって、がんによる症状や治療に伴う副作用・後遺症
に関する悩みのうち、しびれ(末梢神経障害)をはじめとした薬物療法に関連
した悩みの割合が、この 10 年で顕著に増加している(平成 15(2003)年 :19.2%
→平成 25(2013)年:44.3%)ことが明らかになった。
がん種別に見ると、胃がん患者については、胃切除術後の食事や体重減少に、
乳がん、子宮がん、卵巣がん、大腸がん等の患者については、リンパ浮腫によ
る症状に苦悩している者が多く、手術に関連した後遺症も大きな問題となって
いる。
リンパ浮腫については、「リンパ浮腫研修(現在は、新・リンパ浮腫研修)」
を推進し、拠点病院等を中心に、リンパ浮腫外来等でケアを実践してきた。
がん治療の副作用に悩む患者が増加しているが、支持療法の研究開発は十分
でなく、このため、支持療法に関する診療ガイドラインも少なく、標準的治療
が確立していない状況にある。

(取り組むべき施策)
国は、がん治療に伴う副作用・合併症・後遺症を軽減し、患者のQOLを向
上させるため、支持療法に関する実態を把握し、それを踏まえた研究の推進と、
適切な診療の実施に向けた取組を行う。

【個別目標】
国は、がん治療による副作用・合併症・後遺症により、患者とその家族のQ
OLが低下しないよう、患者視点の評価も重視した支持療法に関する診療ガイ
ドラインを作成し、医療機関での実施につなげる。

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静岡県立静岡がんセンターの「がんの社会学」に関する研究グループが実施(平成 25(2013)
年)
。詳細は https://www.scchr.jp/book/houkokusho.html を参照。
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