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資料3-1 全ゲノム解析等に係る厚生労働科学研究について (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23226.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会(第7回 1/18)《厚生労働省》
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本事業におけるPPI推進の必要性・意義
 事業の規模と高い公共性
数万人の患者さんの参加を想定

単なるシークエンスのプロジェクトではなく,国内における今後のゲノム医療の基盤を構築する役割を担う
 大規模ゲノム研究の特性

データの複雑な用途






長期保管
シェアリング
データセットの連結(リンケージ)
特定されない多様な用途での利活用(同意が包括的にならざるを得ない)

伝統的な被験者保護システム(IC,事前の倫理審査)では
かならずしも十分にデータ利用をコントロールでない
適切なデータ利活用とベネフィット共有のためにはPPIを取り入れたガバナンスが重要

PPIの推進に関する基本的な考え方
 PPIを事業実施における柱の一つと位置付ける
 ELSIの構成要素の1つとしてではなく,単独で重要な役割を担う
 参加者パネルおよびパブリックエンゲージメントを主要かつ必須の取り組みとして実施する(次頁)
 恒常的なものとして組織上明確に位置づける(予算・人員を含む)
事業実施組織に独立の部門を設け,専門性を持って関連業務に従事できる人材の配置・育成が必要
 PPIを推進するための環境整備として,積極的な情報提供・周知活動を行う
 患者・市民の参画のために必要な支援をあわせて実施する
参考文献:Erikainen S, Friesen P, Rand L, et alPublic involvement in the governance of population-level biomedical research: unresolved
questions and future directionsJournal of Medical Ethics 2021;47:522-525.

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