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総ー3個別事項について(その4)移植医療 (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65351.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第623回 10/29)《厚生労働省》
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移植待機患者に占める抗HLA抗体の陽性割合について
○ 抗HLA抗体は、感作歴のない症例でも陽性となることが多いことが報告されており、感作歴にかかわらず、待
機期間中の抗HLA抗体検査測定を実施し、臓器生着率の向上を目指すことが望まれる。
海外データでは、感作歴がないと考えられる一般健常男性であっても63%がMFI1000以上の抗HLA抗体を有しており※1、腎移植待機患
者のうち、感作歴のない患者の77%が抗HLA抗体検査陽性である※2。
腎移植待機患者の抗HLA抗体検査陽性率

一般健常男性(感作歴なし)の
抗HLA抗体検査陽性率(※1文献より改変)

(※2文献より改変)

77%

MFI >1000

HLA



63%








MFI >500

MFI >1000

MFI >5000

感作歴なし

感作歴あり
(移植・妊娠・輸血歴あり)

MFI; Mean fluorescence intensity
米国におけるMFIのカットオフの基準は1000

本邦でも、生体腎移植待機患者のうち、感作歴のない
患者78例のうち28例(35.9%)が抗HLA抗体陽性※3
抗HLA抗体は感作歴のない症例でも陽性となることが多い
日本人におけるHLAアリルとその頻度について
(赤字のアレルは、右図の抗HLA抗体検査にて陽性となったもの)
HLA-A
A*24:02
A*02:01
A*11:01
A*02:06
A*31:01
A*33:01
A*26:01

頻度 (%)
36.475
11.620
9.117
9.081
8.403
7.507
7.350

HLA-B
B*52:01
B*51:01
B*35:01
B*40:02
B*15:01
B*54:01
B*44:03
B*07:02
B*40:01

頻度 (%)
11.093
8.925
8.263
7.945
7.585
7.491
6.751
5.630
5.348

HLA-C
C*01:02
C*03:03
C*07:02
C*03:04
C*12:02
C*08:01
C*14:02
C*14:03

頻度 (%)
17.604
13.053
12.714
12.391
11.182
7.355
6.871
6.688

HLA-DR
DRB1*09:01
DRB1*04:05
DRB1*15:02
DRB1*08:03
DRB1*15:01
DRB1*13:02
DRB1*01:01

頻度 (%)
14.283
13.491
10.650
8.320
7.778
5.948
5.823

出典: 健康・生活衛生局難病対策課移植医療対策推進室より提供
※1 Morales-Buenrostro et al. Transplantation. 2008 Oct 27;86(8):1111-5. ※2 Gombos P, et al. Am J Transplant. 2013 Aug;13(8):2075-82.
※3 第61回日本移植学会総会シンポジウム発表データ(自治医科大学腎臓外科部門 岩見教授)

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