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セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告 (6 ページ)

公開元URL https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2025_10.pdf
出典情報 セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告(10/6)《日本保険薬局協会》
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事例紹介 1.症状と個別性に応じた最適なセルフケア提案
患者一人ひとりの症状、年齢や生活背景(妊娠・授乳、職業など)、具体的な要望を深く聞き取り、専門知識を基にOTC医薬品の選定や使用法の指
導、あるいは薬に頼らない対処法まで含めた最適なセルフケアを提案した事例。195事例のうち代表的な事例を紹介する。
1 【特別な状況への配慮:授乳婦】 授乳婦の風邪に漢方薬を提案
授乳中のお母様が風邪薬の購入に来局。授乳への影響が少ないだけでなく、母乳の出を良くする効果も期待できる漢方薬「葛根湯」を提案し、母子の健康に配慮した選択肢を
示した。
2 【特別な状況への配慮:小児】 年齢に応じた解熱鎮痛剤の選択
15歳未満の学生が生理痛でロキソニンⓇSを希望。小児への適応がないことを説明し、安全に使用できるアセトアミノフェン製剤(カロナールⓇAなど)を提案した。
3 【特別な状況への配慮:高齢者】 高齢者の腎機能低下を考慮した鎮痛剤の提案
足の痛みを訴える高齢女性がロキソニンⓇS錠を希望。年齢から腎機能低下のリスクを考慮し丁寧に聞き取ると、医師から「腎臓に良くないから」とカロナールⓇ錠を処方されていた
ことが判明。腎臓への負担が少ないアセトアミノフェン製剤を提案し、安全性を確保した。
4 【適正使用の指導】 口内炎への新しいアプローチを提案
繰り返す口内炎の相談に対し、一般的な貼り薬や塗り薬だけでなく、漢方薬(半夏瀉心湯)を口に含んでから飲む「口含法」という専門的な使用方法を紹介し、治療の選択肢
を広げた。
5 【症状の的確な評価】 咳のメカニズムを説明し最適な咳止めを提案
乾いた咳か痰が絡む咳かなど、咳の種類やメカニズムを分かりやすく説明した上で、鎮咳成分や去痰成分など、症状に合った最適な有効成分を含むOTC医薬品を選定した。
6 【医療用医薬品の供給不足への対応】 医薬品不足をOTCでカバー
ドライアイ治療で処方されていたヒアルロン酸点眼液が出荷調整で不足した患者に対し、次回の受診まで症状を悪化させないよう、代替品として市販の人工涙液(ソフトサンティア
Ⓡなど)を提案し、治療の継続を支援した。
7 【抗がん剤副作用のセルフケア支援】
抗がん剤の副作用による角膜障害の予防として、副作用が出ていない段階から、防腐剤フリーの点眼液(ソフトサンティアⓇなど)で洗い流す(ウォッシュアウト)という予防的セル
フケアを提案し、QOL維持に貢献した。
8 【ニーズの把握】 生活スタイルに合わせた風邪薬の提案
風邪薬の相談に対し、眠気が出ると困る仕事かどうか、服用回数は少ない方が良いかなど、生活上のニーズを汲み取り、眠気の出にくい成分の製品や1日2回服用の製品などを提
案した。
9 【外国人への対応】 翻訳アプリを活用した的確なOTC医薬品の提案
海外からの旅行者が体調不良で来局。翻訳アプリを駆使して症状を正確に把握し、日本のOTC医薬品の成分や使い方を丁寧に説明。文化や言語の壁を越えてセルフメディケー
ションを支援した。
10 【症状の根本原因へのアプローチ】 こむら返りに漢方薬と栄養指導
こむら返りの相談に対し、症状が出た時に飲む漢方薬(芍薬甘草湯)を提案すると同時に、根本的な改善を目指し、食事によるミネラル補給などの栄養指導も併せて行った。
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