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セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告 (13 ページ)
出典
公開元URL | https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2025_10.pdf |
出典情報 | セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告(10/6)《日本保険薬局協会》 |
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事例紹介 1.症状の薬学的評価に基づく受診勧奨
患者の訴える症状を薬学的な視点で評価し、その重篤度、持続期間、特徴からセルフメディケーションの範囲を超えていると判断し、受診を勧めた事例。
市販薬で対応するのではなく、根本的な原因究明や適切な治療が必要であると判断したケースが含まれる。164事例のうち代表的な事例を紹介する。
1 【重篤な疾患の疑い】 経験したことのない頭痛から脳炎を疑い緊急受診を勧奨
「今までに経験したことのない頭痛と発熱」という訴えに対し、一般的な風邪薬での対応は危険と判断。髄膜炎や脳炎などの重篤な疾患の可能性を考慮し、直ちに医療機関を受
診するよう強く勧奨した。後日、原因不明の脳炎で入院したと報告があった。
2 【重篤な疾患の疑い】 帯状疱疹の疑いから早期受診を促し、入院治療へ
ピリピリとした痛みと発疹の相談を受け、症状と部位から帯状疱疹を強く疑った。市販薬では対応できず、早期の抗ウイルス薬治療が極めて重要であることを説明し、皮膚科受診を
勧奨。後日、帯状疱疹で入院治療となったと家族から感謝の連絡があった。
3 【重篤な疾患の疑い】 繰り返す魚の目から皮膚がんを発見
頻繁にできる魚の目の相談でスピール膏Ⓡを購入していた患者に対し、繰り返す場合は別の疾患の可能性もあると伝え、皮膚科受診を推奨。後日、皮膚がんであることが判明し、
早期発見・早期治療に繋がったと感謝された。
4 【重篤な疾患の疑い】 下痢の長期化から大腸がんを発見
長期間下痢が治らないと相談に来られた方に対し、市販薬での対症療法を続けるリスクを説明。消化器内科での精密検査を強く勧めたところ、大腸ポリープ(がん)が発見され、
早期治療に繋がった。
5 【重篤な疾患の疑い】 背中の痛みから膵臓がんを発見
背中の痛みを訴える患者に対し、症状の部位や性質から内臓疾患の可能性を考慮。安易に鎮痛薬で対処せず、精密検査を受けるよう受診勧奨した結果、膵臓がんが発見され
た。
6 【重篤な疾患の疑い】 血尿の訴えに緊急性を伝え、腎臓がんを発見
「血尿があるが病気になったことがないので受診しない」という患者に対し、血尿が重大な疾患のサインであることを粘り強く説明し、泌尿器科受診を強く勧奨。結果、腎臓がんの早
期発見に繋がり、予後に大きく貢献した。
7 【感染症の疑い】 動物咬傷に対し、市販薬ではなく専門医への受診を指示
猫に咬まれたという相談に対し、消毒薬での安易な対処は危険と判断。パスツレラ菌などによる重篤な感染症のリスクを説明し、直ちに外科や救急外来を受診するよう指導した。
8 【特別な状況への配慮:小児】 乳幼児の粘膜付近の湿疹で受診勧奨
乳幼児の粘膜付近の湿疹についてOTC医薬品の相談があったが、使用できる薬剤が限られ、吸収率が高く副作用のリスクもあるため、ワセリン等での保護にとどめ、小児科や皮膚
科への受診を勧奨した。
9 【OTCでは対応不能な症状】 広範囲の火傷に対し、専門治療を勧奨
火傷の薬を求めて来局されたが、患部の範囲が広く、水疱の状態も深刻であったため、市販薬で対応できるレベルではないと判断。感染症や瘢痕のリスクを説明し、皮膚科や形成
外科への受診を強く勧奨した。
10 【OTCでは対応不能な症状】 口腔内の違和感から口腔がんを発見
口腔内の違和感について相談があったため、口腔外科への受診を勧奨。その後、口腔がんであることが判明したと患者から報告を受けた。
Nippon Pharmacy Association All Rights Reserved
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患者の訴える症状を薬学的な視点で評価し、その重篤度、持続期間、特徴からセルフメディケーションの範囲を超えていると判断し、受診を勧めた事例。
市販薬で対応するのではなく、根本的な原因究明や適切な治療が必要であると判断したケースが含まれる。164事例のうち代表的な事例を紹介する。
1 【重篤な疾患の疑い】 経験したことのない頭痛から脳炎を疑い緊急受診を勧奨
「今までに経験したことのない頭痛と発熱」という訴えに対し、一般的な風邪薬での対応は危険と判断。髄膜炎や脳炎などの重篤な疾患の可能性を考慮し、直ちに医療機関を受
診するよう強く勧奨した。後日、原因不明の脳炎で入院したと報告があった。
2 【重篤な疾患の疑い】 帯状疱疹の疑いから早期受診を促し、入院治療へ
ピリピリとした痛みと発疹の相談を受け、症状と部位から帯状疱疹を強く疑った。市販薬では対応できず、早期の抗ウイルス薬治療が極めて重要であることを説明し、皮膚科受診を
勧奨。後日、帯状疱疹で入院治療となったと家族から感謝の連絡があった。
3 【重篤な疾患の疑い】 繰り返す魚の目から皮膚がんを発見
頻繁にできる魚の目の相談でスピール膏Ⓡを購入していた患者に対し、繰り返す場合は別の疾患の可能性もあると伝え、皮膚科受診を推奨。後日、皮膚がんであることが判明し、
早期発見・早期治療に繋がったと感謝された。
4 【重篤な疾患の疑い】 下痢の長期化から大腸がんを発見
長期間下痢が治らないと相談に来られた方に対し、市販薬での対症療法を続けるリスクを説明。消化器内科での精密検査を強く勧めたところ、大腸ポリープ(がん)が発見され、
早期治療に繋がった。
5 【重篤な疾患の疑い】 背中の痛みから膵臓がんを発見
背中の痛みを訴える患者に対し、症状の部位や性質から内臓疾患の可能性を考慮。安易に鎮痛薬で対処せず、精密検査を受けるよう受診勧奨した結果、膵臓がんが発見され
た。
6 【重篤な疾患の疑い】 血尿の訴えに緊急性を伝え、腎臓がんを発見
「血尿があるが病気になったことがないので受診しない」という患者に対し、血尿が重大な疾患のサインであることを粘り強く説明し、泌尿器科受診を強く勧奨。結果、腎臓がんの早
期発見に繋がり、予後に大きく貢献した。
7 【感染症の疑い】 動物咬傷に対し、市販薬ではなく専門医への受診を指示
猫に咬まれたという相談に対し、消毒薬での安易な対処は危険と判断。パスツレラ菌などによる重篤な感染症のリスクを説明し、直ちに外科や救急外来を受診するよう指導した。
8 【特別な状況への配慮:小児】 乳幼児の粘膜付近の湿疹で受診勧奨
乳幼児の粘膜付近の湿疹についてOTC医薬品の相談があったが、使用できる薬剤が限られ、吸収率が高く副作用のリスクもあるため、ワセリン等での保護にとどめ、小児科や皮膚
科への受診を勧奨した。
9 【OTCでは対応不能な症状】 広範囲の火傷に対し、専門治療を勧奨
火傷の薬を求めて来局されたが、患部の範囲が広く、水疱の状態も深刻であったため、市販薬で対応できるレベルではないと判断。感染症や瘢痕のリスクを説明し、皮膚科や形成
外科への受診を強く勧奨した。
10 【OTCでは対応不能な症状】 口腔内の違和感から口腔がんを発見
口腔内の違和感について相談があったため、口腔外科への受診を勧奨。その後、口腔がんであることが判明したと患者から報告を受けた。
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