よむ、つかう、まなぶ。
セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2025_10.pdf |
出典情報 | セルフメディケーションに係る相談対応や受診勧奨事例報告(10/6)《日本保険薬局協会》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
事例紹介 5.OTC医薬品の適正使用推進を目的とした受診勧奨
OTC医薬品の不適切な長期連用や過量使用、あるいは誤った自己判断での使用に対し、健康被害のリスクを説明し、使用を中止させるとともに、根本
治療のために受診を促した事例。108事例のうち代表的な事例を紹介する。
1 【長期・頻回使用への介入】 鎮痛薬の連用による薬剤誘発性頭痛を疑い受診勧奨
頭痛のために鎮痛薬を頻繁に購入する患者に対し、薬の使い過ぎ自体が頭痛を悪化させる「薬剤誘発性頭痛」の可能性を説明。OTC医薬品の使用を中止し、頭痛専門外来
を受診するよう指導した。
2 【長期・頻回使用への介入】 胃薬の長期連用者に胃カメラ検査を勧奨
H2ブロッカー(ガスター10Ⓡなど)を慢性的に購入している患者に対し、対症療法を続けることのリスク(重篤な疾患の見逃しなど)を説明し、一度消化器内科で胃カメラなどの
精密検査を受けるよう勧奨した。
3 【誤った自己判断への介入】 診断歴のない水虫薬の使用希望者に受診勧奨
「水虫だと思う」という自己判断で抗真菌薬を希望されたが、皮膚科での診断歴がないことを確認。乾癬など他の疾患の可能性や、不適切な薬剤使用による症状悪化のリスクを
説明し、まずは確定診断のために皮膚科を受診するよう指導した。
4 【誤った自己判断への介入】 診断歴のないヘルペス薬の使用希望者に受診勧奨
口唇ヘルペスの市販薬(再発治療薬)を希望されたが、過去に一度も医師の診断を受けたことがない初回発症の疑いであったため、販売できないことを説明。まずは皮膚科で正
しい診断を受けるよう勧奨した。
5 【効果不十分なOTC使用への介入】 市販薬で改善しない症状に専門医を勧奨
市販の風邪薬を1週間以上服用しても咳が改善しない患者に対し、気管支炎や喘息、肺炎など他の疾患の可能性を考え、内科や呼吸器内科への受診を勧奨した。
6 【代替薬への誤解を是正】 ピルの代用としてOTCを求める相談に受診継続を指導
経口避妊薬(ピル)の服用を自己判断で中止し、代わりにOTC医薬品で対応したいという相談。OTCでは同等の効果は得られないこと、避妊以外の目的(月経困難症治療
など)もあることを説明し、安易な中止はせず、産婦人科医に相談の上で治療を継続するよう指導した。
7 【不眠への不適切なOTC使用】 睡眠改善薬の連用者に専門医受診を勧奨
市販の睡眠改善薬(ドリエルⓇなど)を連用しても眠れないという相談に対し、これらの薬はあくまで一時的な不眠に対するものであり、根本的な睡眠障害の治療薬ではないことを
説明。精神科や心療内科の受診を勧奨した。
Nippon Pharmacy Association All Rights Reserved
16
OTC医薬品の不適切な長期連用や過量使用、あるいは誤った自己判断での使用に対し、健康被害のリスクを説明し、使用を中止させるとともに、根本
治療のために受診を促した事例。108事例のうち代表的な事例を紹介する。
1 【長期・頻回使用への介入】 鎮痛薬の連用による薬剤誘発性頭痛を疑い受診勧奨
頭痛のために鎮痛薬を頻繁に購入する患者に対し、薬の使い過ぎ自体が頭痛を悪化させる「薬剤誘発性頭痛」の可能性を説明。OTC医薬品の使用を中止し、頭痛専門外来
を受診するよう指導した。
2 【長期・頻回使用への介入】 胃薬の長期連用者に胃カメラ検査を勧奨
H2ブロッカー(ガスター10Ⓡなど)を慢性的に購入している患者に対し、対症療法を続けることのリスク(重篤な疾患の見逃しなど)を説明し、一度消化器内科で胃カメラなどの
精密検査を受けるよう勧奨した。
3 【誤った自己判断への介入】 診断歴のない水虫薬の使用希望者に受診勧奨
「水虫だと思う」という自己判断で抗真菌薬を希望されたが、皮膚科での診断歴がないことを確認。乾癬など他の疾患の可能性や、不適切な薬剤使用による症状悪化のリスクを
説明し、まずは確定診断のために皮膚科を受診するよう指導した。
4 【誤った自己判断への介入】 診断歴のないヘルペス薬の使用希望者に受診勧奨
口唇ヘルペスの市販薬(再発治療薬)を希望されたが、過去に一度も医師の診断を受けたことがない初回発症の疑いであったため、販売できないことを説明。まずは皮膚科で正
しい診断を受けるよう勧奨した。
5 【効果不十分なOTC使用への介入】 市販薬で改善しない症状に専門医を勧奨
市販の風邪薬を1週間以上服用しても咳が改善しない患者に対し、気管支炎や喘息、肺炎など他の疾患の可能性を考え、内科や呼吸器内科への受診を勧奨した。
6 【代替薬への誤解を是正】 ピルの代用としてOTCを求める相談に受診継続を指導
経口避妊薬(ピル)の服用を自己判断で中止し、代わりにOTC医薬品で対応したいという相談。OTCでは同等の効果は得られないこと、避妊以外の目的(月経困難症治療
など)もあることを説明し、安易な中止はせず、産婦人科医に相談の上で治療を継続するよう指導した。
7 【不眠への不適切なOTC使用】 睡眠改善薬の連用者に専門医受診を勧奨
市販の睡眠改善薬(ドリエルⓇなど)を連用しても眠れないという相談に対し、これらの薬はあくまで一時的な不眠に対するものであり、根本的な睡眠障害の治療薬ではないことを
説明。精神科や心療内科の受診を勧奨した。
Nippon Pharmacy Association All Rights Reserved
16