よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


総-1-2再生医療等製品「エレビジス点滴静注」の安全対策について (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64319.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第619回 10/8)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

患者の体重範囲(kg) 必要なバイアル数
56.5-57.4
57
57.5-58.4
58
58.5-59.4
59
59.5-60.4
60
60.5-61.4
61
61.5-62.4
62
62.5-63.4
63
63.5-64.4
64
64.5-65.4
65
65.5-66.4
66
66.5-67.4
67
67.5-68.4
68
68.5-69.4
69
69.5以上
70

8. 重要な基本的注意

投与量(mL)
570
580
590
600
610
620
630
640
650
660
670
680
690
700

7. 用法及び用量又は使用方法に関連する注意

本品投与によりAAVrh74に対する免疫反応が発現することがある
ことから、下表を参考にプレドニゾロンの投与を行うこと。[8.3、
9.3、11.1.2参照]
表1:投与前及び投与後のプレドニゾロンの投与
1. ベ
 ースラインとして、コルチコステロイドを1日1回又は間欠
で投与している患者の場合:
・本品投与の前日からプレドニゾロンを1mg/kg/日を追加
で投与する(ベースライン用量は継続)。1日の最大用量
は60mg/日とする。本品の投与後60日間は追加のプレド
ニゾロンを1mg/kg/日で継続し、その後、2週間かけて
ベースライン用量への漸減を検討する。
2. ベ ースラインとして、高用量コルチコステロイドを週2日投
与している患者の場合:
・本品投与の前日からプレドニゾロンを1mg/kg/日を追加
で投与する(ベースライン用量は継続)。なお、高用量
コルチコステロイドを投与しない日にも1mg/kg/日を投
与する。1日の最大用量は60mg/日とする。本品の投与後
60日間は追加のプレドニゾロンを1mg/kg/日で継続し、
その後、2週間かけてベースライン用量への漸減を検討
する。
3. ベースラインとして、コルチコステロイドを投与していない
患者の場合:
・本 品投与の1週間前からプレドニゾロン1.5mg/kg/日の
投与を開始する。1日の最大用量は60mg/日とする。本品
の投与後60日間はプレドニゾロンを1.5mg/kg/日で継続
し、その後、4週間かけてステロイドを離脱するまで用
量の漸減を検討する。
表2:投与後に肝機能異常が発現した患者に対するプレドニゾロン
の用量調節注1)
1. ベースライン用量にプレドニゾロン1mg/kg/日を追加で投与
している患者の場合:
・プレドニゾロンの追加用量を1mg/kg/日から2mg/kg/日
に増量する(ベースライン用量は継続)。1日の最大用量
は120mg/日とする。漸減する際は、2週間かけてベース
ライン用量への漸減を検討する。
2. ベ
 ースラインの高用量コルチコステロイド(週2日投与)にプ
レドニゾロン1mg/kg/日を追加で投与している患者の場合:
・高用量コルチコステロイドを投与しない日のプレドニゾ
ロン追加投与量を1mg/kg/日から2mg/kg/日に増量する
(ベースライン用量は継続)。1日の最大用量は120mg/日
とする。漸減する際は、2週間かけてベースライン用量
への漸減を検討する。
3. 本品投与の1週間前からプレドニゾロン1.5mg/kg/日の投与
を開始した患者の場合:
・プレドニゾロンの用量を1.5mg/kg/日から2.5mg/kg/日
に増量する。1日の最大用量は120mg/日とする。その後、
4週間かけてステロイドを離脱するまで漸減を検討する。

注1)経口のコルチコステロイド投与による治療に反応しない場合
は、コルチコステロイドの静脈内投与を検討すること。

8.1 本品の投与にあたっては、疾病の治療における本品の必要性と
ともに、本品の有効性及び安全性その他本品の適正な使用のため
に必要な事項について、患者又は代諾者に文書をもって説明し、
同意を得てから本品を投与すること。
8.2 本品はヒト・動物由来の原材料を使用して製造されている。ヒ
ト・動物由来の原材料については安全性確保のためウイルス試験
等を実施しているが、これらの原材料に起因する感染症伝播のリ
スクを完全に排除することはできないため、本品の投与に際して
は臨床上の必要性を十分に検討すること。
*8.3 本品の投与前に肝機能検査(臨床症状、肝酵素(γ-GTP、ALT等)、
総ビリルビン、アルブミン、活性化部分トロンボプラスチン時間、
プロトロンビン時間、プロトロンビン時間国際標準比等)及び画
像検査を行い、異常が認められた場合には投与の延期等の適切な
対応を行うこと。本品の投与後最初の3ヵ月間は週に1回、上記の
肝機能検査を実施し、異常が認められた場合には、検査結果が正
常に戻るまで観察を行うこと。7.の表1に従い本品の投与前及び投
与後にプレドニゾロンの投与を行うこと。[7.、9.3、11.1.2参照]
8.4 本品の投与前及び投与後最初の1ヵ月間は少なくとも週に1回心
筋トロポニンⅠを測定すること。心筋トロポニンⅠの異常が認め
られた場合には、回復するまで測定すること。
[9.1.2、11.1.4参照]
8.5 本品の投与前及び投与後最初の2週間は週に1回血小板数を測定
すること。血小板数の異常が認められた場合には、回復するまで
測定すること。
8.6 Infusion reactionがあらわれることがあるので、本品の投与は重
度のInfusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備
を行った上で開始すること。[11.1.1参照]
*8.7 副腎皮質ステロイドを投与することにより、感染症があらわれ
るおそれがあるため、本品の投与に際しては、十分な観察を行い、
感染症の発症や増悪に注意すること。[9.1.3参照]
8.8 予防接種スケジュールは、プレドニゾロンの投与状況に応じて
適切に調整すること。プレドニゾロン投与中に、やむを得ず予防
接種を受ける場合は、プレドニゾロン投与量を考慮して、予防接
種の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種を受け
させること。なお、各ワクチン製剤の電子添文を必ず確認すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 ジストロフィン遺伝子のエクソン1-17及び/又はエクソン59-71
の欠失を有する患者
本品に搭載されているマイクロジストロフィン遺伝子は、エクソ
ン1-17、エクソン59-71及びエクソン79から構成されるため、ジス
トロフィン遺伝子のエクソン1-17及び/又はエクソン59-71の領域
に欠失を有する患者は、重度の免疫介在性の筋炎発現のリスクが
高いおそれがある。[2.3、11.1.3参照]
9.1.2 心機能障害のある患者
心エコーで左室駆出率が40%未満の患者及び症候性の心筋症を有
する患者は、臨床試験で除外されている。[8.4、11.1.4参照]
*9.1.3 感染症を合併している患者
副腎皮質ステロイドを投与することにより、感染症が重篤化する
おそれがあるため、回復又は管理できる状態になるまで本品の投
与を延期すること。[8.7参照]
9.3 肝機能障害患者
肝障害、慢性肝疾患又は急性肝疾患(急性の肝ウイルス性感染症)
を有する患者は、重篤な急性肝障害発現のリスクが高いおそれが
ある。また、急性肝疾患を有する患者では回復又は管理できる状
態になるまで本品の投与を延期すること。γ-GTPが基準値上限
(ULN)の2倍超、グルタミン酸脱水素酵素(GLDH)が15U/L超
又は総ビリルビンがULN超の患者は、臨床試験で除外されている。
[7.、8.3、11.1.2参照]
9.4 生殖能を有する者
動物を用いた生殖発生毒性試験は実施していない。本品は精巣に
分布することが動物試験で確認されている。
[15.2.1、15.2.2参照]

13

(2)