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資料1 第3期がん対策推進基本計画中間評価報告書案 (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25437.html
出典情報 がん対策推進協議会(第79回 4/28)《厚生労働省》
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がん患者の自殺については、2016 年1~6月にがんと診断された患者 546,148 人
のうち、がん診断後6ヶ月以内に 145 人が自殺で亡くなっていた(がん患者 10 万観
察人年あたり 58.21 人、6ヶ月以内に死亡した全がん患者の 0.17%)。これは同じ時
期の一般人口と比較すると 2.7 倍の自殺者がいることを示しており、このリスクは診
断後の期間が短いほど高く(1ヶ月以内では 4.1 倍、3ヶ月以内では 3.3 倍)、大きな
課題の一つと認識された。

304844

3049

3050

外見の変化に関する相談ができた
がん患者の割合(2076 の再掲)

2018 年度 成人:28.3%
2019 年度 小児:51.8%

成人
治療開始前に、生殖機能への影響に
関する説明を受けたがん患者・家族 (40 歳未満)
の割合(2093 の再掲)
小児

2018 年度

2014 年度

52.0%

48.2%

2019 年 53.8%

2016 年度 145 人45

がん患者の自殺数

(がん対策推進協議会としてさらに推進が必要と考える事項)
サバイバーシップ支援について、治療開始前における就労支援に係る情報提供に
ついては、がん患者だけでなく、その家族に対しても引き続き充実させていく取組が
必要である。また、大企業だけでなく中小企業に勤務している患者に対する治療と仕
事を両立するための制度等の利用など、医療機関だけでなく、企業や雇用・労働関
係機関における取組についても一層の推進が必要である。
がん患者の経済的な課題の把握や利用可能な施策の更なる周知が求められる。
また、アピアランスケア46や生殖機能への影響に関する説明、がん患者の自殺など、
社会的な問題について、「がんとの共生のあり方に関する検討会」での議論も踏まえ、
引き続き検討が必要である。

(5)ライフステージに応じたがん対策
(個別目標)
国は、小児・AYA世代のがんの経験者が治療後の年齢に応じて、継ぎ目なく診療

44

項目番号 3048・3049 の患者体験調査の対象となる患者は 19 歳以上。項目番号 3048・3049
の小児患者体験調査の対象となる患者は 18 歳以下。回答者はその家族等。
45
2016 年1~6月にがんと診断されたがん患者 546,148 人のうち、がん診断後6ヶ月以内に自
殺で亡くなった方の人数。
46
広義では「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化を補完し、外見の変化に起
因するがん患者の苦痛を軽減するケア」と定義 (出典:国立がん研究センター中央病院アピアラ
ンス支援センターHP より)。
50