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資料2 2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に関するとりまとめ(案) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59971.html |
出典情報 | がん診療提供体制のあり方に関する検討会(第19回 7/25)《厚生労働省》 |
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症例数を集積して質の高いがん医療提供体制を維持できるよう一定の集約化を検討
していくといった医療機関及び関係機関の機能の役割分担及び連携を一層推進す
る。また、医療需給の観点からは、医療需要が少ない地域や医療従事者等の不足し
ている地域等においては、効率性の観点から一定の集約化を検討していく。
また、がん予防、リンパ浮腫診療等を含む支持療法・緩和ケア、低リスクのがんサ
バイバーの長期フォローアップ等については、出来る限り多くの診療所・病院で提
供されるよう取り組んでいく。その際、かかりつけ医が一定の役割を担うことが重
要である。
手術療法は、複数の外科医がチームとなって提供される必要があるところ、外科医
の減少が見込まれる中で、集約化せずにこれまでと同様のがん医療提供体制を維持
した場合、手術療法を提供するために必要な医師数が確保できず、現在提供できて
いる手術療法ですら継続できなくなる恐れがある。したがって、上述のような基本
的な考え方に基づいて、今後も国民が質の高いがん医療を受療できるように、集約
化も含めた持続可能ながん医療提供体制の構築が必要であるという点について、国
や都道府県は、国民の理解を得るために、国民にとってわかりやすい説明を継続し
ていく必要がある。
2) 特に集約化の検討が必要な医療についての考え方
医療需給の観点では、症例数が少ない場合や専門医等の医療従事者が不足している
診療領域等は、効率性の観点から集約化が望ましい。また、消化器外科領域等のよ
うな症例数が多いが、医師数が不足することが見込まれる診療領域に関しては、新
たな成り手の確保が喫緊の課題であり、勤務環境等を整備するために、当該診療領
域に関してのがん医療を提供する医療機関は集約化するなど、医療施設の適正な配
置を推進することが望ましい。
医療技術の観点では、がん医療に係る一連のプロセスである「診断、治療方針の決
定」に高度な判断を要する場合や、「治療、支持療法・緩和ケア」において新規性が
あり一般的・標準的とは言えない治療法や高度な医療技術が必要である場合等につ
いて、集約化して症例数や知見・経験を蓄積することが望ましい。また、放射線治
療装置のように、がん医療を提供する際に高額な医療機器や専用設備等を用いる技
術は、導入及び維持にコストがかかるため、将来における放射線療法の需要を考慮
し、集約化して提供することが望ましい。
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していくといった医療機関及び関係機関の機能の役割分担及び連携を一層推進す
る。また、医療需給の観点からは、医療需要が少ない地域や医療従事者等の不足し
ている地域等においては、効率性の観点から一定の集約化を検討していく。
また、がん予防、リンパ浮腫診療等を含む支持療法・緩和ケア、低リスクのがんサ
バイバーの長期フォローアップ等については、出来る限り多くの診療所・病院で提
供されるよう取り組んでいく。その際、かかりつけ医が一定の役割を担うことが重
要である。
手術療法は、複数の外科医がチームとなって提供される必要があるところ、外科医
の減少が見込まれる中で、集約化せずにこれまでと同様のがん医療提供体制を維持
した場合、手術療法を提供するために必要な医師数が確保できず、現在提供できて
いる手術療法ですら継続できなくなる恐れがある。したがって、上述のような基本
的な考え方に基づいて、今後も国民が質の高いがん医療を受療できるように、集約
化も含めた持続可能ながん医療提供体制の構築が必要であるという点について、国
や都道府県は、国民の理解を得るために、国民にとってわかりやすい説明を継続し
ていく必要がある。
2) 特に集約化の検討が必要な医療についての考え方
医療需給の観点では、症例数が少ない場合や専門医等の医療従事者が不足している
診療領域等は、効率性の観点から集約化が望ましい。また、消化器外科領域等のよ
うな症例数が多いが、医師数が不足することが見込まれる診療領域に関しては、新
たな成り手の確保が喫緊の課題であり、勤務環境等を整備するために、当該診療領
域に関してのがん医療を提供する医療機関は集約化するなど、医療施設の適正な配
置を推進することが望ましい。
医療技術の観点では、がん医療に係る一連のプロセスである「診断、治療方針の決
定」に高度な判断を要する場合や、「治療、支持療法・緩和ケア」において新規性が
あり一般的・標準的とは言えない治療法や高度な医療技術が必要である場合等につ
いて、集約化して症例数や知見・経験を蓄積することが望ましい。また、放射線治
療装置のように、がん医療を提供する際に高額な医療機器や専用設備等を用いる技
術は、導入及び維持にコストがかかるため、将来における放射線療法の需要を考慮
し、集約化して提供することが望ましい。
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