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資料3-4トラメチニブ ジメチルスルホキシド付加物[637KB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00042.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第68回 7/4)《厚生労働省》
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(公知申請への該当性に係る企業見解の様式)
要望番号;IV-179
0.36-0.64],p<0.0001)[Log-rank 検定(片側有意水準 2.5%)]。全生存期間(OS)中央値
は,追跡不十分のデータであるが,トラメチニブ群 37.6 カ月,標準治療群 29.2 カ月(ハザー
ド比 0.76[95%CI 0.51-1.12],p<0.056)と,トラメチニブ群で良好な成績であった。
KRAS,BRAF 又は NRAS 変異陽性患者及び変異陰性患者における PFS はともにトラメ
チニブ群の方が優れていた[それぞれ,ハザード比 0.55(95% CI 0.28-1.07),ハザード比
0.64[95%CI 0.39-1.03])。変異状態が PFS の予測因子になることは示されなかった(交
互作用の検定,多重比較調整済 p 値=0.72)。
また,変異陰性患者における ORR[トラメチニブ群 8.3%(48 例中 4 例),
標準治療群 7.1%
(42 例中 3 例)]より変異陽性患者における ORR[トラメチニブ群 50.0%(22 例中 11 例),
標準治療群 9.1%(22 例中 2 例)]は,トラメチニブ群では標準治療群に比べ顕著に良好で
あったが,統計学的有意差は認められなかった(交互作用の検定,多重比較調整済 p 値
=0.11)。
安全性評価:
安全性解析対象集団におけるトラメチニブ群
(128 例)
で高頻度に発現した Grade 3 又は 4
の有害事象(AE)は,発疹(ざ瘡様発疹,斑状丘疹状皮疹)(17 例,13%),貧血(16 例,
13%),高血圧(15 例,12%),下痢(13 例,10%),悪心(12 例,9%),疲労(10 例,8%)
であった。標準治療群(127 例)で高頻度に発現した Grade 3 又は 4 の AE は,腹痛(22 例,
17%),悪心(14 例,11%),貧血(12 例,10%),嘔吐(10 例,8%)であった(Table 1)。
治療関連の死亡はなかった。新たな安全性シグナルは認められなかった。
解釈:トラメチニブは,再発 LGSOC 及び LGSPC に対する新たな標準治療の選択肢となる。
Table 1 安全性解析対象集団における AE の発現状況(20%以上の患者に発現した AE)
トラメチニブ群 (N=128)

標準治療群(N=127)

Any grade

Grade 1

Grade 2

Grade >3

Any grade

Grade 1

Grade 2

Grade >3

疲労

93 (73%)

47 (37%)

36 (28%)

10 (8%)

74 (58%)

44 (35%)

25 (20%)

5 (4%)

末梢性浮腫

62 (49%)

44 (34%)

18 (14%)

0

15 (12%)

9 (7%)

5 (4%)

1 (1%)

腹痛

57 (45%)

37 (29%)

13 (10%)

7 (6%)

60 (47%)

27 (21%)

11 (9%)

22 (17%)

便秘

54 (42%)

43 (34%)

8 (6%)

3 (2%)

49 (39%)

38 (30%)

8 (6%)

3 (2%)

下痢

93 (73%)

57 (45%)

23 (18%)

13 (10%)

43 (34%)

29 (23%)

10 (8%)

4 (3%)

口腔粘膜炎

45 (35%)

34 (27%)

8 (6%)

3 (2%)

23 (18%)

13 (10%)

8 (6%)

2 (2%)

悪心

78 (61%)

43 (34%)

23 (18%)

12 (9%)

65 (51%)

39 (31%)

12 (9%)

14 (11%)

嘔吐

59 (46%)

40 (31%)

10 (8%)

10 (7%)

44 (35%)

24 (19%)

10 (8%)

10 (8%)

56 (44%)

46 (36%)

9 (7%)

1 (1%)

17 (13%)

16 (13%)

1 (1%)

0

一般・全身障害

胃腸障害

皮膚及び皮下組織障害
皮膚乾燥

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