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入ー2参考 (95 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00276.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第6回 7/3)《厚生労働省》
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重症度、医療・看護必要度の活用例②:研究成果
(重症度、医療・看護必要度(B項目)の回復期における転院可否の予測因子としての活用)
• 脳卒中における軽症脳梗塞クリニカルパスを用いた退院・転院支援介入の最適なタイミングを検討。
• 看護必要度B項目, リハ介入時BI, National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)の変化と回復期転院に関
連する要因、退院時の必要度を比較。
• 退院時の必要度B項目、7日目NIHSSは入院時と比べ有意に低下し、5日目必要度B項目、BI、NIHSSは回復期リハ
ビリテーションへの転院に有意に関連していた。
• 脳卒中における軽症脳梗塞クリニカルパスを用いた退院・転院支援介入における最適なタイミングを把握するため
に重症度、医療・看護必要度B得点の活用が可能。
(出典:日本クリニカルパス学会誌, 26(2), pp.71-75, 2024.)

(重症度、医療・看護必要度(B項目)の転倒リスク予測因子としての活用)
• 重症度、医療・看護必要度B項目を用いた転倒リスクアセスメントは、院内の既存のリスクアセスメントと比較し
ても感度が高く、転倒リスクアセスメントの代替手段としての活用が可能。業務の効率化の観点からも活用が可能。
(出典:せいれい看護学会誌, 14(2), pp.1-8, 2024.)

(重症度、医療・看護必要度の病棟マネジメント指標としての活用)
• 新型コロナウイルス感染拡大時の一般病棟では、不慣れ感(通常受け入れのない診療科が多い、重症患者の該当者
割合が高い)、重症病棟 のケア必要患者(ICU,HCU看護必要度を満たす割合)が高いという特徴があった。
• 病棟の忙しさの要因として、「不慣れ」と「業務量の増大」に注目。診療科の混成度と、重症度、医療・看護必要
度から算出される医療資源投入量並びに患者の重症度を使用。
• 不慣れ感が高い病棟は、医療資源投入量は少ない一方、日常生活支援などの介護的な援助が必要な患者が多い傾向
があった。
(出典:日本医療マネジメント学会雑誌, 24(1), pp.31-38, 2023.)

(重症度、医療・看護必要度(B項目)の活用:入院中の高齢者の近位大腿骨骨折に関連する要因分析)
• 患者の日常生活状況と医療処置状況を考慮し、正確な骨折予測モデルの開発を目的とした。さらに、入院中の骨折
に関連する患者の状態の変化を調査。
• 入院時と比較して入院中に歩行安定性が改善した場合に患者の転倒リスクが高まることが明らかになった。
• 毎日の看護記録データ(B得点)を用いて入院中に骨折リスクの高い患者の特定が可能であり、転倒リスクを低減
するための対策が有効な患者を特定するために役立つ可能性がある。

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(出典:BMJ Quality Safety,34,pp234–243,2025.)