参考資料3 (64 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20250527/index.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度等分科会(答申・報告書等) 激動の世界を見据えたあるべき財政運営(5/27)《財務省》 |
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資料Ⅴ-3-50
○ 日本は、諸外国に比べて年間外来受診回数が多い一方で、日本人の健康リテラシーは低いとの指摘がある。
○ OTC薬(市販薬)についての認識についても、セルフケア・セルフメディケーションの前提となるべき正確な知識を持つ国民は、必ずしも
多くないことがうかがえる。
◆東京都医師会HP「ヘルスリテラシーって何?」
◆OTC医薬品協会 実施アンケート調査の結果
え?日本人のヘルスリテラシーはかなり低い?
【調査概要】
コロナ禍により、私たちのデジタルリテラシーは向上しました。WEB会議、QR決済、ワ
クチン接種の予約など、生活に必要不可欠なものが一気にデジタルにシフトしたのです。
しかし、ヘルスリテラシーはどうでしょう。複数の国を対象に行われた調査*では、日本
のヘルスリテラシーは欧米やアジア諸国と比べても低いという報告があります。
✓ 2023年4月から2024年3月までの通院歴を基に、アレルギー性鼻炎
(花粉症)の治療のため医療機関から特定の医療用医薬品(フェ
キソフェナジン塩酸塩、エピナスチン塩酸塩、ロラタジン)を処方されたこ
とのある健保加入者に対し、医師から処方された医療用医薬品と同
一有効成分のOTC薬を送付した上で、その認識や心境の変化を調査。
*ヨーロッパヘルスリテラシー質問用紙(European Health Literacy Survey Questionnaire:HLSEU-Q47)
ヘルスリテラシーとは「健康
や医療に関する正しい情
報を入手し、理解して活用
する能力」のことです。自分
の身体について考え、沢山
の健康情報の中から適切
な情報を見極めて使いこな
すこと。この力を向上させる
ことが、病気の予防や健康
寿命の延伸につながります。
東京都医師会は、日頃の
医療活動やこうした啓発に
より、あらゆる方のヘルスリテ
ラシーを向上させていきます。
聖路加国際大学・中山和弘教授「これからのヘルスリテラシー 健康を決める力」(講談社、2022)より
✓ 5つの健康保険組合の保健事業の一環として実施。
• OTC薬の送付先:2,151名(回答数:551名)
• 送付OTC薬:アレジオン20、クラリチンEX、アレグラFX
✓ 調査と合わせて、 OTC薬に関する基礎知識に係る啓発資料も送付。
【主な調査結果】
✓ 送付OTC薬の事前の認知率は、76.4%。
✓ 送付OTC 薬と 処方薬 が同一有 効成 分 であ るこ との 認知 率 は 、
29.9%。
✓ 送付OTC薬を使用する (した)理由は 、「健保の推奨だから」が
42.4%、「処方薬と同一有効成分だから」が56.1%。
✓ OTC薬の送付の結果、64.4%が通院が減る(または、なくなる)と回
答。
【改革の方向性】(案)
○ セルフケア・セルフメディケーション推進のためには、地域の医療関係者の協働により、国民自身の意識を変えることも重要な課題。
OTC薬の使用を促すインセンティブ措置を行う保険者の取組の横展開など、国民の行動変容につながる具体策を検討すべき。