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総-1 医薬品の費用対効果評価案について[551KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57671.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第608回 5/14)《厚生労働省》
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(参考)ウゴービ皮下注の費用対効果評価案策定に係る主な検討事項
1. 分析枠組み
肥満症(肥満に起因ないし関連する健康障害†を合併するか、その合併が予測され、医学
的に減量を必要とする病態であり、疾患単位として取り扱う)‡を有する以下の患者をそ
れぞれ分析対象集団とする。
(a) 2型糖尿病を合併している肥満症患者

分析対象集団

(b) 2型糖尿病を合併していない肥満症患者


健康障害の定義は肥満症診療ガイドライン 2022 に準ずる。



ただし、高血圧、脂質異常症又は 2 型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法

を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。
BMI が 27kg/m2 以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
BMI が 35kg/m2 以上

比較対照技術名

分析対象集団(a)(b):食事療法・運動療法
食事療法・運動療法の詳細については「最適使用推進ガイドライン セマグルチド(遺伝
子組換え)」5.投与対象となる患者(https://www.pmda.go.jp/files/000265450.pdf)に

その他

基づくものとし、費用対効果の推計にあたっては日本における診療実態(継続率等)や治
療効果を反映させるものとする。

2. 分析枠組みに係る専門組織での主な検討事項
(専門組織の見解)


肥満症の QOL 値について、健康関連 QOL として評価することが難しいため、分析の過程での慎
重な議論が必要となるのではないか。

・ 本剤は 68 週で治療を中止した後にリバウンド等も認められるため、十分長い期間で分析する必
要があると考える。
(企業の不服意見)


なし

3. 費用対効果評価結果案策定に係る専門組織での主な検討事項
公的分析が再分析を行った主な点は以下の通りである。

(肥満症治療(セマグルチドおよび食事療法・運動療法)の継続率)
製造販売業者は「肥満症治療は継続率に課題を抱える」として、セマグルチド投与期間におい
て、一定の確率で肥満症治療(セマグルチドおよび食事療法・運動療法)から脱落することをモデ
ルで設定した。この肥満症治療の継続率にはイタリアの研究とアメリカのデータが外挿された。
しかし、イタリアやアメリカにおける食事療法・運動療法の継続率データが、わが国の肥満症治
療の継続率と一致するかは明らかでなく、公的分析では日本の高度肥満(BMI 35kg/m2 以上)患者
の減量治療からの脱落を2年間観察した研究のデータを利用して再分析を行った。

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