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総ー4○個別事項(その10)について (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00228.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第569回 12/1)《厚生労働省》
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低栄養評価における血中アルブミン値の取扱い
低栄養の診断基準
An ESPEN Consensus Statement 抜粋

栄養指標としての内臓タンパク質の使用
An ASPEN Position Paper 抜粋

European Society of Clinical Nutrition and Metabolism(ESPEN)
Clinical Nutrition 34 (2015) 335e340

American Society for Parenteral and Enteral Nutrition(ASPEN)
Nutr Clin Pract. 2021;36:22–28

○ 血中アルブミン値のような内臓タンパク質は、
疾患の重症度と予後のよい指標である。

○ 血清アルブミンとプレアルブミンは、

○ 今日では、内臓タンパク質の低下の主な要因
は、炎症反応であると考えられている。

・ 現在認められている低栄養の定義の構成要素で
はない。
・ 総タンパク質や総筋肉量の有効な代替尺度として
機能しないため、栄養指標として使用すべきではない。

○ したがって、内臓タンパク質は、低栄養のスク
リーニングや診断に用いるべきではない。

・ 栄養状態に関係なく、炎症が存在すると低下する。

○ 栄養特異性の程度が低いことが、主な理由
である。

・ 低栄養そのものではなく、「栄養リスク」に関連する
炎症マーカーとして認識される必要がある。

Fact box: 低栄養を診断する2つの方法
既存の栄養スクリーニングツールを用い、低栄養のリスクを
判定した上で、

低栄養の診断
低栄養リスク

炎症

① BMI < 18.5 kg/m2
② ・ 体重減少(意図的ではないもの)
10%以上/期限なし 又は 5%以上/3か月
・ BMI(body mass index)
70歳未満 < 20 kg/m2、70歳以上 < 22 kg/m2
又は
・ FFMI(fat free mass index)
女性< 15 kg/m2 、男性< 17 kg/m2

血清アルブミン
プレアルブミン
図 低栄養、炎症、内臓タンパク質の関係

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