よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


○働き方改革(その2)について 総-3 (62 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00223.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第564回 11/15)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

地域と連携した教育研修体制の事例
○ 金沢大学附属病院では、薬剤師の研修の一環として、能登半島北部の医療過疎地域への薬剤師出向
により、地域医療を研修する仕組みがある。
○ このような仕組みは、出向先の不足した人員を補うだけではなく、病院業務のノウハウを出向先の病院
の業務に定着させることで、地域医療の質の向上に寄与する取組となっている。
○ また、地域の病院での業務経験を通じて地域医療を俯瞰する広い視野が修得できることは、大学病院の
目指す指導的な人材の育成機能の強化につながる。

■概要と経緯
町立富来病院

■町立富来病院での主な対応事例
公立宇出津
総合病院

金沢大学附属病院

○ 金沢大学附属病院において、医療全体を俯瞰し行動できる人材
の育成することを目的として、地域医療を経験するために、薬剤師が
不足している地域病院への薬剤師出向を2018年11月から開始した。
(出向先1)町立富来病院(2018年11月~2020年3月)
常勤薬剤師が一時的に不在となったので、出向受け入れ。
(現在は常勤薬剤師が確保されている。)
(出向先2)公立宇出津総合病院(2022年4月~)
常勤薬剤師が1名となったため、出向受け入れ。
(現在、勤務経験3年以上の若手薬剤師が3か月交代で出向。)
出典:金沢大学附属病院薬剤部提供資料を基に医療課で作成











多職種による入院患者薬剤管理プロトコルの作成
患者服薬カートを導入(1日配薬から1週間配薬に変更)
周術期の薬物療法(抗菌薬、鎮痛薬)の見直し
介護医療院における薬剤師業務の確立
薬剤師連携会議の発足
町立富来病院関連薬局メーリングリストの開設、薬剤管理サマリの提供
職員のニーズにあった研修会や、周辺病院も参加する講演会の企画
採用医薬品等を整理し、後発品の利用促進及び廃棄医薬品の低減
病棟薬剤業務の充実に向けた準備

■金沢大学附属病院におけるメリット
• 出向経験者のスキルアップ
✓ 地域の実情にあった多職種連携などの経験から、転院先のニー
ズを理解することにつながり、必要な情報を適切に選別できるよ
うになったことで退院時薬剤指導を工夫するなど、転院・退院先
と密な連携をとれるようになった。
• 大学病院として目指す指導的な人材の育成機能の強化
✓ 高齢者に特有の心不全、嚥下障害、感染症などの疾患への対応
や、地域での介護、在宅医療、看取りなど、高度急性期施設では
直接体験することができない経験を通じて、地域医療を俯瞰する
広い視野を修得した人材を育成することにつながる。
62
• 医療機関同士の情報連携や研修会等の活性化