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07 参考資料2-1 帯状疱疹ワクチン ファクトシート (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》 |
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表6
国内および海外の疫学調査による帯状疱疹の罹患率
帯状疱疹罹患率(/千人・年)※1
地域
調査期間
調査対象
全体
男性
女性
<50 歳
≧50 歳
宮崎県 8, 86)
1997-2011 年
全年齢
4.4
3.9
4.8
2.1-2.9
5.3-8.3
香川県 9)
2009-2012 年
≧50 歳
10.9
8.5
12.8
-
9.2-12.9
韓国 87)
2011 年
全年齢
10.4
8.3
12.6
2.0-10.2
16.5-22.4
米国 19)
2005-2009 年
≧18 歳
4.8
3.4
6.4-8.4
米国 89)
2011 年
全年齢
4.5
3.7
5.3
0.9-4.5
6.7-12.8
イタリア 88)
2003-2005 年
≧15 歳
-
3.8
4.8
1.7-3.1
4.2-8.6
スペイン 90)
2007-2010 年
全年齢
4.6
3.9
5.3
2.0-2.9※3
5.9-9.8※3
ドイツ 91)
2007-2008 年
≧50 歳
9.6※4
7.8※4
11.1※4
-
6.2-13.2※4
フランス 92)
2005-2008 年
全年齢
382※5
女性/男性 1.15※2
157-184※5
416-1437※5
女性/男性 1.39 ※2
※1
罹患率は小数第一位までの表示とした(小数第二位を四捨五入)
※2
米国(2005-2009 年)とフランスの性別罹患率は罹患率の比(女性/男性)を示した
※3
スペインの年齢別罹患率は 2010 年の値を示した
※4
ドイツの罹患率は人口による補正値を示した
※5
フランスの罹患率は人口 10 万人あたりの値を示した
また、<50 歳の罹患率は 0~44 歳の値、≧50 歳の罹患率は 45~95 歳以上の値を示した
5)帯状疱疹の罹患率と水痘の流行との関係
マサチューセッツ州で行われた帯状疱疹の罹患率と水痘の流行との関係に関する調査によると、
1998 年から 2003 年に水痘ワクチンの接種率は上昇
(19~35 か月児の接種率が 48%から 89%に上昇)
し、水痘の罹患率は全年齢層で 16.5/千人から 3.5/千人に低下した。一方、全年齢層における帯状疱
疹の罹患率は 1999 年の 2.77/千人から 2003 年の 5.25/千人に上昇したと報告されている 93)。
また、1997~1998 年にロンドンで行われた 16 歳以上の免疫機能が正常な者を対象とした症例対照
研究では、帯状疱疹の発症は水痘患者との接触が 3~4 回の者でオッズ比 0.26(95%CI 0.10-0.72)
、5
回以上の者でオッズ比 0.29(同 0.10-0.84)であり、水痘患者との接触回数が多い者では接触がなか
った者と比較して帯状疱疹の発症が少なかったと報告されている 94)。
季節変動については、水痘が冬に増加し、夏に減少するのに対して、帯状疱疹は逆に冬に減少し、
夏に増加する傾向が認められ、かつ、調査した 15 年間でこの傾向は変わらなかったとの報告(宮崎
スタディ)8,95)や、季節的な変動がみられなかったとの韓国の報告 87)もある。
6)免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度
免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度に関する研究では、白血病、悪性リンパ腫、
小細胞肺がん、骨髄移植後の者では 25%以上、腎移植を受けた者では 15%、HIV 感染症患者(抗体
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国内および海外の疫学調査による帯状疱疹の罹患率
帯状疱疹罹患率(/千人・年)※1
地域
調査期間
調査対象
全体
男性
女性
<50 歳
≧50 歳
宮崎県 8, 86)
1997-2011 年
全年齢
4.4
3.9
4.8
2.1-2.9
5.3-8.3
香川県 9)
2009-2012 年
≧50 歳
10.9
8.5
12.8
-
9.2-12.9
韓国 87)
2011 年
全年齢
10.4
8.3
12.6
2.0-10.2
16.5-22.4
米国 19)
2005-2009 年
≧18 歳
4.8
3.4
6.4-8.4
米国 89)
2011 年
全年齢
4.5
3.7
5.3
0.9-4.5
6.7-12.8
イタリア 88)
2003-2005 年
≧15 歳
-
3.8
4.8
1.7-3.1
4.2-8.6
スペイン 90)
2007-2010 年
全年齢
4.6
3.9
5.3
2.0-2.9※3
5.9-9.8※3
ドイツ 91)
2007-2008 年
≧50 歳
9.6※4
7.8※4
11.1※4
-
6.2-13.2※4
フランス 92)
2005-2008 年
全年齢
382※5
女性/男性 1.15※2
157-184※5
416-1437※5
女性/男性 1.39 ※2
※1
罹患率は小数第一位までの表示とした(小数第二位を四捨五入)
※2
米国(2005-2009 年)とフランスの性別罹患率は罹患率の比(女性/男性)を示した
※3
スペインの年齢別罹患率は 2010 年の値を示した
※4
ドイツの罹患率は人口による補正値を示した
※5
フランスの罹患率は人口 10 万人あたりの値を示した
また、<50 歳の罹患率は 0~44 歳の値、≧50 歳の罹患率は 45~95 歳以上の値を示した
5)帯状疱疹の罹患率と水痘の流行との関係
マサチューセッツ州で行われた帯状疱疹の罹患率と水痘の流行との関係に関する調査によると、
1998 年から 2003 年に水痘ワクチンの接種率は上昇
(19~35 か月児の接種率が 48%から 89%に上昇)
し、水痘の罹患率は全年齢層で 16.5/千人から 3.5/千人に低下した。一方、全年齢層における帯状疱
疹の罹患率は 1999 年の 2.77/千人から 2003 年の 5.25/千人に上昇したと報告されている 93)。
また、1997~1998 年にロンドンで行われた 16 歳以上の免疫機能が正常な者を対象とした症例対照
研究では、帯状疱疹の発症は水痘患者との接触が 3~4 回の者でオッズ比 0.26(95%CI 0.10-0.72)
、5
回以上の者でオッズ比 0.29(同 0.10-0.84)であり、水痘患者との接触回数が多い者では接触がなか
った者と比較して帯状疱疹の発症が少なかったと報告されている 94)。
季節変動については、水痘が冬に増加し、夏に減少するのに対して、帯状疱疹は逆に冬に減少し、
夏に増加する傾向が認められ、かつ、調査した 15 年間でこの傾向は変わらなかったとの報告(宮崎
スタディ)8,95)や、季節的な変動がみられなかったとの韓国の報告 87)もある。
6)免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度
免疫機能が低下した者における帯状疱疹の発症頻度に関する研究では、白血病、悪性リンパ腫、
小細胞肺がん、骨髄移植後の者では 25%以上、腎移植を受けた者では 15%、HIV 感染症患者(抗体
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