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07 参考資料2-1 帯状疱疹ワクチン ファクトシート (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36248.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第21回 11/9)《厚生労働省》 |
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(3)国内の疫学状況(及び諸外国の状況、国内との比較)
①
患者数および罹患率
帯状疱疹は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づく届出
対象疾患に含まれておらず、国内における患者の発生状況については限定された地域で実施された
疫学調査の報告に限られる。60 歳以上を対象とした Sato K らの前方視的観察研究(2013~2015 年)
では、帯状疱疹の罹患率は 10.2/千人・年(95%CI, 9.4-11.0)と報告された 22)。多くの報告は小規模
調査の結果であるが、以下に宮崎県(宮崎スタディ)および香川県小豆郡(The Shozu Herpes Zoster:
SHEZ スタディ)で実施された大規模疫学調査の結果について示す。
1)宮崎スタディ
宮崎スタディ 8,86)においては、県下の皮膚科 46 施設(総合病院皮膚科 7 施設、皮膚科診療所 39 施
設)を 1997~2011 年に受診した患者の診療録に基づく帯状疱疹患者が対象である。この 15 年間の
患者総数は 75,789 人であり、性別内訳は男性(31,565 人)と比較して女性(44,224 人)でより多か
った。年齢別・性別の患者数については男女とも 10 代に小さなピークがあり、20~30 代でやや下が
るが、50 代で急上昇し、60 代で最も大きなピークがみられた(図 4 中段)。罹患率(/千人・年)は
全体で 4.38、男性 3.87、女性 4.82 であった。年齢別・性別の罹患率は男女とも 50 歳未満は 3.0 以下
であるが、50 代(男性:約 4.0、女性:約 7.0)で上昇し、70 代(男女ともに約 8.0)でピークを示
した(図 4 下段)。また、15 年間で宮崎県の人口は、約 4.5 万人(3.8%)減少していたが、調査期間
中の患者数は年々増加の傾向がみられ、1997 年の 4,243 人から 2011 年の 5,654 人で 33.3%の増加、
罹患率は 1997 年の 3.61 から 2011 年の 5.00 に上昇し、38.5%の増加がみられた(図 5)
。この傾向は
主に 50 歳以上の人で明らかであるが、この増加に関する背景因子は不明であり、水痘の発生動向や
高齢化では説明できないとしている。
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①
患者数および罹患率
帯状疱疹は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づく届出
対象疾患に含まれておらず、国内における患者の発生状況については限定された地域で実施された
疫学調査の報告に限られる。60 歳以上を対象とした Sato K らの前方視的観察研究(2013~2015 年)
では、帯状疱疹の罹患率は 10.2/千人・年(95%CI, 9.4-11.0)と報告された 22)。多くの報告は小規模
調査の結果であるが、以下に宮崎県(宮崎スタディ)および香川県小豆郡(The Shozu Herpes Zoster:
SHEZ スタディ)で実施された大規模疫学調査の結果について示す。
1)宮崎スタディ
宮崎スタディ 8,86)においては、県下の皮膚科 46 施設(総合病院皮膚科 7 施設、皮膚科診療所 39 施
設)を 1997~2011 年に受診した患者の診療録に基づく帯状疱疹患者が対象である。この 15 年間の
患者総数は 75,789 人であり、性別内訳は男性(31,565 人)と比較して女性(44,224 人)でより多か
った。年齢別・性別の患者数については男女とも 10 代に小さなピークがあり、20~30 代でやや下が
るが、50 代で急上昇し、60 代で最も大きなピークがみられた(図 4 中段)。罹患率(/千人・年)は
全体で 4.38、男性 3.87、女性 4.82 であった。年齢別・性別の罹患率は男女とも 50 歳未満は 3.0 以下
であるが、50 代(男性:約 4.0、女性:約 7.0)で上昇し、70 代(男女ともに約 8.0)でピークを示
した(図 4 下段)。また、15 年間で宮崎県の人口は、約 4.5 万人(3.8%)減少していたが、調査期間
中の患者数は年々増加の傾向がみられ、1997 年の 4,243 人から 2011 年の 5,654 人で 33.3%の増加、
罹患率は 1997 年の 3.61 から 2011 年の 5.00 に上昇し、38.5%の増加がみられた(図 5)
。この傾向は
主に 50 歳以上の人で明らかであるが、この増加に関する背景因子は不明であり、水痘の発生動向や
高齢化では説明できないとしている。
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