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総-1○個別事項(その3)について (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00219.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第560回 10/20)《厚生労働省》
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強度行動障害を有する患者の入院前のカンファレンス等を用いた事前調整の具体例
標準的な支援の活用(視覚的な支援):GHからの入院
【対象者】20代 男性 知的障害(最重度) 自閉症
【疾病】 自傷行為による外傷性網膜剥離 眼科手術
【入院時カンファ】入院時カンファレンスで「余暇グッズ」「生活・コミュニケーション支援」について障害福祉サービス事業者から情報を得た
(*自閉症のある方は、同じ行動を繰り返すという障害特性から、普段から使用している「余暇グッズ(自由時間を適応的に過ごせるも
の)」が、不適応行動の予防として大きな役割をもった)
【治療について】入院中は得た情報から、1日の予定やコミュニケーショングッズを借りたり、追加で作成。余暇グッズももってきてもらうことで、不適応行
動を予防した入院ができた。
【退院時カンファ】点眼処置などの方法をグループホームスタッフに伝えることで、退院前に点眼薬の流れを本人に示す支援グッズの準備ができた

特別な対応の検討:施設からの入院
【対象者】19歳 男性 知的障害(最重度) 自閉症 強度行動障害児支援加算用判定表スコア26点
【疾病】 口腔内腫瘍
【入院時カンファ】入院時カンファレンスで、歯科医師らからコミュニケーション方法の聞き取り
【治療について】医療従事者が手順書などを作成して処置を進めるが、初めての環境に戸惑い不穏状態へ。急遽、障害福祉サービス事業者が手伝うことで対応
できた。病室では事前に確認しておいたDVDデッキの持ち込みができたため、落ち着いて過ごすことができた。
【退院時カンファ】特になし

練習の活用:在宅からの入院
【対象者】20代 男性 知的障害(最重度) 自閉症 行動関連項目23点
【疾病】 蜂窩織炎
【入院時カンファ】かかりつけの大学病院の小児科。家族から本人の状態や障害特性などをまとめたもの(余暇グッズ情報、多くの人を見ると圧倒されてしま
うこと、いままでの治療で使っていたグッズ(注射の方法など)、食事情報(過敏さやこだわりで食べられないものが多い))を受け取った
【治療について】個室対応。持参してもらった支援グッズを使用して、CTの練習を3回実施してから検査。余暇時間を過ごすためのお気に入りグッズ
【退院時カンファ】大学病院の小児科から、成人の総合病院へ。入院時に使用したもの(余暇グッズ、人が少ない移動をすること、治療で使ったグッズ(CTス
キャンなど)、食事情報(母が持参していた))などを伝える


余覚
暇的
グ支
ッ援
ズグ

例ッ



音楽が好きだがヘッドホンができ
ないこともあるため、タブレットで
楽器をならす余暇グッズ

興味関心のあるもの(たと
えば国旗)とかで、簡単な
課題をするためのグッズ

カレンダーで一日終わったら紙を貼って、退院ま
での日数を知るためのグッズ

着替えについて、いつ、何を
着るのかを示すことが必要
な場合のグッズ

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