よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


入-3入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討結果(とりまとめ)(案) (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00217.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第10回 10/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

13-4.救急医療管理加算について(別添資料⑤ P121~P153)
(1)加算を算定する患者数の推移等

令和2年度と令和4年度との比較では、救急医療管理加算1を算定する患者数は減少し、
救急医療管理加算2を算定する患者は増加していた。

救急搬送され救急搬送されて入院した患者のうち救急医療管理加算を請求する割合よ
りも、救急医療管理加算の請求全体のうち救急医療管理加算1の割合のほうが、都道府
県間のばらつきがやや大きかった。

状態別の内訳では、救急医療管理加算1のうち「意識障害又は昏睡」と「呼吸不全又は
心不全で重篤な状態」の減少率が高く、救急医療管理加算2のうち「外傷、破傷風等で
重篤な状態に準ずる状態」、
「呼吸不全又は心不全で重篤な状態に準ずる状態」及び「意



識障害又は昏睡に準ずる状態」の増加率が高かった。また、令和4年度診療報酬改定で
「消化器疾患で緊急処置を必要とする重篤な状態」及び「蘇生術を必要とする重篤な状
態」の分類が新設されているものの、救急医療管理加算2における「その他重症な状態」
の患者数の増加率は、救急医療管理加算を算定する患者数全体の増加率よりも高かった。
救急医療管理加算を算定する患者の転帰としては、いずれの状態においても、加算1を
算定する患者の死亡率が加算2を算定する患者の死亡率よりも高かった。

(2)「意識障害又は昏睡」の患者
 「意識障害又は昏睡」により救急医療管理加算を算定する患者のうち、JCS 0であ
る割合は加算1で 6.1%、加算2で 10.8%であり減少していたものの、「意識障害又は








昏睡」の状態で救急医療管理加算を算定する患者のうちJCS 0の割合は、加算1に
おいては、64%の医療機関で5%以下である一方、11%の医療機関で 20%以上であり、
加算2においては、46%の医療機関で5%以下である一方、8%の医療機関で 40%以上
であり、JCS 0の割合が大きい医療機関が一部みられた。
「意識障害又は昏睡」の状態で救急医療管理加算を算定する患者のうちJCS 0の患
者に対して人工呼吸や非開胸的心マッサージが実施される割合は、令和2年度と比較し
て低下しており、JCS1以上の患者とは大きな差がみられた。
「意識障害又は昏睡」で救急医療管理加算を算定する患者のうち、JCS100~200 やJ
CS300 で加算2を算定する患者は、JCS 0~30 で加算1を算定する患者よりも死
亡率が高かった。
JCSごとの「意識障害又は昏睡」又はそれに準ずる状態により救急医療管理加算を算
定する患者のうち加算1を算定する割合は、医療機関間のばらつきが大きかった。
「意識障害又は昏睡」により救急医療管理加算を請求する場合において加算1を請求す
る割合は、都道府県間でばらつきがみられた。また、JCS 0の患者で加算1を請求
する割合が高い都道府県においては、JCS 1~3で加算1を請求する割合も高い傾
向にあった。
43