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入-3入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討結果(とりまとめ)(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00217.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第10回 10/12)《厚生労働省》
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療提供体制の確保を図ることとされていることを踏まえ、令和6年度診療報酬改定以



降、新型コロナウイルス感染症対応への評価から、入院医療に係る協定締結の評価へ
と移行することが考えられるのではないか、との指摘があった。
また、急性期医療を取り巻く環境の変化も踏まえ、社会や地域の実情に応じて求めら
れている機能の評価という観点から、新たに評価を行うことについて検討を行った。
ア)脳死下臓器提供の実施
- 脳死下臓器提供の実施数は近年停滞しており、国内での十分な臓器提供体制の構築
という社会的要請に応えるため、急性期医療機関にはより積極的なコーディネートが
求められている。
- 脳死下臓器提供の実施機能や実績を評価することについては、社会的に重要な論点
であるという指摘があった一方で、入院患者全体や地域医療に対してどのようなメリ
ットがあるのか明らかでないのではないか、との指摘があった。
イ)多職種協働による医療提供
- 高齢化の進行等を背景に、急性期入院医療においても、機能回復・維持や生活の質
向上に向けた、リハビリ・栄養・口腔等を代表とする多職種協働による取組の重要性
が増している。
- 多職種協働による医療提供を評価することについては、高齢者の急性期患者が増加
する中で入院患者全体にメリットのある取組への評価と考えられるといった指摘が
あった一方で、医科点数表上の評価に係る議論を優先すべきではないか、との指摘が
あった。
ウ)医師少数地域への医師派遣機能
- 令和6年度からの医師の労働時間の上限規制が施行されるにあたり、他の医療機関
への医師派遣が危ぶまれる中において、大学病院等に勤務する医師に関しては、医療
圏を越えて、他の医療機関へ派遣されている実態があり、特に医師少数地域での地域
医療提供体制の維持に大きな役割を果たしていることが指摘されていた。令和5年9
月には、文部科学省「今後の医学教育の在り方に関する検討会」の「中間取りまとめ」
において、医師の派遣機能が地域社会の維持に不可欠であること等が記載されている。
- 医師少数地域への医師派遣機能を評価することについては、大学病院に期待される
役割等を踏まえると、大学病院本院群に限った評価として考えられるのではないかと
いった指摘があった一方で、大学病院の果たす機能については別途評価を検討する必
要があるのではないか、との指摘があった。
- 大学病院の医師派遣機能については、地域医療への支援として重要な役割を担って
おり、働き方改革の施行を踏まえると、評価する意義があるのではないかとの指摘が
あった。
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