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入-3入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討結果(とりまとめ)(案) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00217.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第10回 10/12)《厚生労働省》
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これらの点については、急性期医療の標準化という DPC 制度の趣旨を踏まえ、DPC 対
象病院の要件とその評価のあり方の両面から検討する必要がある、との指摘があっ
た。
また、DPC 対象病院に一定の基準を設けるとともに、DPC 制度からの退出についても検
討する必要がある、との指摘があった。
データ数が少ない DPC 対象病院については、さらに以下のような指摘があった。
- 医療機関別係数を含め適切な包括評価となっていない現状があり、急性期医療の標
準化という観点からも制度になじまないのではないか。
- 特に診療密度(相対値)が低い点については、他の DPC 対象病院に対する包括評価
にも影響することから、何らかの対応が必要である。
- 複雑性係数に係る検討内容も踏まえると、データ数に係る一定の基準を DPC 対象病
院の要件として設定することが考えられるのではないか。
保険診療係数に係る検討内容を踏まえ、現在保険診療係数において評価を行っている
「適切な DPC データの作成」に係る3つの基準については、DPC 対象病院の要件とし
て位置づけることが望ましいのではないかとの指摘があった。
DPC 算定病棟の中に地域包括ケア病室がある等の医療機関が散見されるが、DPC 制度の
趣旨を踏まえると、そのあり方について、算定ルールも含め再検討すべきではないか
との指摘があった。
3-2.算定ルールに係る検討について
(1)点数設定方式について









(別添資料② P73~P98)

DPC/PDPS においては、診断群分類ごとの在院日数に応じた3段階の1日当たり点数の
設定にあたって、入院初期に要する医療資源投入量等に応じた4つの点数設定方式を
用いている。
標準的な点数設定方式 A については、令和4年度診療報酬改定において、入院初期の
医療資源投入量が経時的に増加傾向であることを踏まえ、入院期間Ⅰをより重点的に
評価する体系へ見直しを行った。
点数設定方式別の在院日数の変化の推移を確認したところ、症例構成の補正を行った
場合でも、点数設定方式 A で設定される診断群分類について、在院日数の明らかな延
長・短縮は見られてない。
現行の点数設定方式 A~C については、入院期間Ⅰでの1日当たり医療資源投入量と1
入院期間での1日当たり医療資源投入量の比率(以下、「入院期間Ⅰ/1入院比率」とい
う。)に応じて設定されているが、経年的な医療資源投入量等の変化により、
- 入院期間Ⅰでの医療資源投入量が増加している診断群分類が多いこと
- 点数設定方式 A が適用される診断群分類において、「入院期間Ⅰ/1入院比率」が大
きくばらついていること
が確認された。
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