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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤による接触皮膚炎(案) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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り薬を塗った場合などによくみられます。
(2) アレルギー性接触皮膚炎:誰にでも起こるのではなく、ある特
定の人にだけ起こります。これは皮膚に付いた化学物質(薬剤に
含まれる成分)が吸収されて、皮膚の表面をおおっている表皮に
存在する免疫細胞であるランゲルハンス細胞(見張り役)や、表
じゅじょう

皮の下の真皮にいる樹状細胞に取り込まれた結果、その人の体に
とって悪いもの(合わないもの)と判断された場合にアレルギー
は起こります。これらの抗原(アレルギーの原因)を提示する細
胞は、活性化されて体の中を移動して所属リンパ節までたどり着
き、そこでこのアレルギーの原因となる化学物質をやっつけるリ
ンパ球を作るように指令をだします。十分なリンパ球が作られた
時に、皮膚にその原因の化学物質が残っていると、リンパ球は、
みずびた

その場所へ集まり攻撃して、皮膚を水浸しにし、かぶれの原因に
なるものを薄めようとします。そのために、皮膚に小さい水ぶく
れができ、ひどくなると大きな水ぶくれになります。そして、ア


レルギーの原因の化学物質がついた皮膚をできるだけ早く剝がし
て新しい皮膚に生まれ変わるようにします。そのため、薬剤にか
ぶれた場合は、皮膚がただれて、汁がでてくるなどの症状が誘発
されることになります。多くの場合、痒みを伴います。この反応
が軽い場合は皮膚が赤くなりぶつぶつができ、かさかさした後に
治ります。
アレルギー性接触皮膚炎は、いろいろな薬剤によって起こりま
す。頻度が高いのはみずむし・たむしなどを治す薬である抗真菌
外用薬、傷・とびひ・にきび・おできなどを治す薬である抗菌外
用薬、消毒薬、関節の痛み・肩こりなどを治す薬である抗炎症外
用薬などですが、湿疹やかぶれを治す目的で使用するステロイド
外用薬でも起こることがあります。
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