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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤による接触皮膚炎(案) (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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テストパネル(s)(佐藤製薬)に含まれる)を実施し診断する。一方、ホルムアルデヒド
による即時型アレルギーはアナフィラキシーショックなど比較的重篤な症状が誘発される
症例が多く、その原因のほとんどが歯科治療時に使用する歯根管治療薬である 65)。歯科治
療直後ではなく、数時間後に蕁麻疹や呼吸困難などが誘発されるという特徴を持つ。その
理由として、歯根管治療薬中に含まれるパラホルムアルデヒドはホルムアルデヒドの重合
体であり、根内に使用された後にパラホルムアルデヒドがホルムアルデヒドへと分解され
た後、体内に吸収されること等が挙げられている。検査は、血清学的にホルマリン特異的
IgE 抗体(CAP-FEIA)の測定、皮膚テストとして、ホルムアルデヒド 1% pet.によるプリッ
クテスト、スクラッチテストを実施する。ホルムアルデヒドによる即時型アレルギーの原
因として歯根管消毒薬が多い理由は人体へのホルムアルデヒドの使用が、唯一歯科治療の
みで許可されているためと推察される。アナフィラキシー症状やアナフィラキシーショッ
クが誘発された症例には、遅発性に生じる即時型反応を十分認識して、発症当日や前日の
歯科治療の有無についても聴取するとよい。

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