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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤による接触皮膚炎(案) (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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B.医療関係者の皆様へ
公益社団法人日本皮膚科学会は、一般社団法人日本皮膚免疫アレルギー学会と共同で「接
触皮膚炎診療ガイドライン 2020」1)を作成し公開している。今回の薬剤による接触皮膚炎
の重篤副作用対応マニュアルは、「接触皮膚炎診療ガイドライン 2020」に準拠して作成し
た。
薬剤により誘発される接触皮膚炎は大きく刺激性とアレルギー性に分類される。さらに、
光線の関与したタイプを加えて、(1)刺激性接触皮膚炎、(2)アレルギー性接触皮膚炎、
(3)光接触皮膚炎(光毒性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎)、(4)全身性接触皮
膚炎・接触皮膚炎症候群、(5)接触蕁麻疹に分類される。
本稿では、症状や診断を上記の分類に従い解説する。

1.薬剤による接触皮膚炎で早期に認められる症状、発症時期、
ハイリスクグループ
(1)早期に認められる症状
a. 刺激性接触皮膚炎:薬剤を使用した直後から当日に接触部位にひりひり感、痛み、紅斑
を生じる。重篤な場合は強い疼痛や水疱が出現する。
b. アレルギー性接触皮膚炎(図 1)
b-1. 薬剤を使用後、当日あるいは翌日以降、発赤、腫脹、水疱、痒みなどを生じる。
b-2. 薬剤を使用している部位に、はじめは症状が良くなっていても、ある時から痒み
や紅斑、丘疹、滲出液などが急に出現する。重症になると、リンパ節腫脹、全身
に拡大、発熱などを伴う。

図 1.フラジオマイシン硫酸塩を含有した外用薬によるアレルギー性接触皮膚炎
塗布部位(上眼瞼)に、痒みを伴う浸潤を触れる紅斑を認める。

C. 光接触皮膚炎(光毒性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎)
(図 2)
:薬剤を使用し
た部位が紫外線を浴びた後に、ひりひり感、痒み、紅斑や浮腫、丘疹、水疱などを生じ
る。

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