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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤による接触皮膚炎(案) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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が重要とされている 14)。

表 4.接触皮膚炎を起こすと報告されているステロイド外用薬の分類
病型
アレルギー

接触皮膚炎

原因物質

部位・特徴

クラスA:
ヒドロコルチゾン
タイプ

酢酸ヒドロコルチゾン(コルテス®)、ヒドロコルチゾン
(エキザルベ®)
、プレドニゾロン(ネオメドロール®)

クラスB:
トリアムシノロン
タイプ

トリアムシノロンアセトニド(レダコート®、ケナコルト
A®)
、ハルシノニド(アドコルチン®)
、フルシノニド(ト
プシム®)
、アムシノニド(ビスダーム®)
、フルシノロンア
セトニド(フルコート®)
、ブデソニド(ブテソン®;高頻
度に接触皮膚炎を起こし、販売中止となる)

クラスC:
ベタメタゾンタイ


デキサメタゾン(グリメサゾン®、オイラゾン®)

クラスD:
ヒドロコルチゾン
- 17 ブ チ レ ン タ イ


ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド®)、酪酸プロピ
オン酸ヒドロコルチゾン(パンデル®)、デプロドンプロピ
オン酸エステル(エクラー®)
、吉草酸酢酸プレドニゾロン
(リドメックス®)、クロベタゾールプロピオン酸エステ
ル(デルモベート®)、クロベタゾン酪酸エステル(キンダ
ーベート®)、ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロン
®)、デキサメサゾン吉草酸エステル(ボアラ®、ザルック
ス®) 、ジフルコルトロン吉草酸エステル(ネリゾナ®)、
ベタメタゾンジプルピオン酸エステル(リンデロンDP®)

ベタメタゾン酪酸プロピオン酸エステル(アンテベート
®)、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(プロパデルム
®)、デキサメサゾンプロピオン酸エステル(メサデルム
®)
、フルメタゾンパビル酸エステル(ロコルテン®)
、アル
クロメタゾン(アルメタ®)、モメタゾンフランカルボン酸
エステル(フルメタ®)
、ジフルプレドナート(マイザー®)

ジフロラゾン酢酸エステル(ダイアコート®)

既存の湿疹病変など
に塗布することが多
いため、患部の増悪、
皮疹の遷延化といっ
た形で症状が現れる
ので、接触皮膚炎とわ
かりにくいことが多
い。
左記に示す、同じグル
ープ内では交叉感作
をおこしやすい。グル
ープ間でも特にBとD
は交叉反応が多い。
パッチテストでは72
時間判定だけでなく、
96時間後から1週間後
までの判定が重要と
される。

※特に頻度の高いとされるものを太字で記した。

e. 点眼薬
点眼薬の接触皮膚炎は、下眼瞼から頬にかけて皮疹を生じる。これは、上眼瞼が下眼瞼
と同等あるいは重度の接触皮膚炎を生じるフラジオマイシン硫酸塩含有眼軟膏による接触
皮膚炎との鑑別点となる。
アレルギー性接触皮膚炎を起こすと報告されている点眼薬を薬効別に表 5 に示す。感作
成立までの期間が 1 年以上に及ぶこともあり、接触皮膚炎を起こす頻度は、外用薬と同様
にアミノグリコシド系抗菌薬の点眼薬が高いとされている 13)。

表 5.接触皮膚炎を起こすと報告されている点眼薬
病型
アレルギー

接触皮膚炎

原因物質
緑内障治療点眼薬
抗アレルギー点眼

フェニレフリン塩酸塩(ネオシネジン®、ミドリン®P)
、ジ
ピベフリン塩酸塩(ピバレフリン®)
、アトロピン硫酸塩(ミ
ニムス®)
、リパスジル(グラナテック®)
フマル酸ケトチフェン(ザジテン®)
、クロモグリク酸ナト

18

部位・特徴
眼周囲に起こす。
感作成立までの期間
が1年以上に及ぶこ
とがある。