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がん対策推進基本計画中間評価報告書(本文) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000089153_00001.html
出典情報 がん対策推進基本計画中間評価報告書について(6/17)《厚生労働省》
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2.患者本位のがん医療の実現
(1)がんゲノム医療
(個別目標)
国は、ゲノム情報等を活用し、個々のがん患者に最適な医療を提供するため、「ゲ
ノム情報を用いた医療等の実用化推進タスクフォース」や「がんゲノム医療推進コンソ
ーシアム懇談会」の報告書を踏まえ、本基本計画に基づき、段階的に体制整備を進
める。また、「がんゲノム医療推進コンソーシアム」を形成すること、2年以内に拠点病
院等の見直しに着手することなど、がんゲノム医療を提供するための体制整備の取
組を進める。
(進捗状況及び指標測定結果)
2018 年8月に、がんゲノム医療の第三者的立場での科学的評価と、それに基づく
がんゲノム医療の方向性の策定等の役割を担う「がんゲノム医療推進コンソーシア
ム運営会議」が発足した。その後、2019 年6月に、がんに関する遺伝子パネル検査2
品目が保険収載され、がんゲノム医療が本格的に開始された。全ての都道府県でが
んゲノム医療中核拠点病院等が整備され、がんゲノム医療中核拠点病院等の数は、
2020 年度には 206 施設となった。がんゲノム医療に従事する者の数も増加した。そ
の結果、2021 年3月までに、年間およそ1万例、総計およそ1万5千例の患者がパネ
ル検査を受検した。また、これらに伴い、がんゲノム医療中核拠点病院等において遺
伝カウンセリングを実施した患者数についても増加した。これら一連の対応について
は、概ね評価できるものであった。
ゲノム情報及び臨床情報等の集約・管理・利活用を目的として、2018 年6月にがん
ゲノム情報管理センターが開設され、関連情報の収集、利活用に向けた取組等を開
始している。全てのがん患者のうち、ゲノム情報を活用したがん医療について必要な
情報を取得できたと感じている割合は、2018 年度は 17.0%であり、更なる取組が必
要である。
また、2019 年 12 月に「全ゲノム解析等実行計画(第1版)」が作成され、全ゲノム
解析についても日常診療への導入を目指す研究開発を加速させている。

2011

2022 年度

2020 年度

2019 年度

233

206

167

がんゲノム医療
中核拠点病院:12 中核拠点病院:12 中核拠点病院:11
中核拠点病院等の数 拠点病院:33
拠点病院:33
拠点病院:34
連携病院:188
連携病院:161
連携病院:122

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