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6 先進医療技術の科学的評価等について(先-6-2)[6.3MB] (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html
出典情報 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》
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先進医療の名称

<先進医療告示17>
ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術

適応症
高度不妊治療(ART)を要する不妊治療患者
内容
(先進性)
ICSI における精子の選別は、手技を行う胚培養士が顕微鏡下で精子の形態と運動性を評価し選別を行う形
態学的選別が主流である。しかしながら、形態学的にbest looking な精子が必ずしも良好な精子とは限らないとの
報告がある。さらにICSI ではin vivo や体外受精の過程で自然に行われている成熟精子の選別を省略してしまって
いる。このことから、形態学的評価のみで精子を選別しICSI を行うと本来卵子の中に侵入できない未成熟な精子が
注入されてしまう可能性がある。その結果として、受精率や胚の発生率が低下し流産率が増加するという報告もあ
る。
卵子に注入する精子は成熟を完了していることが望ましい。成熟を完了した精子は、原形質膜のリモデリング、細
胞質の押し出し、核の成熟が起きていて高密度のヒアルロン酸レセプターが発現しており透明帯とヒアルロン酸の両
方に接着することができる。この特徴を利用して生理学的に精子を選別する方法がHuszar らにより報告され、PICSI
(Physiologic intracytoplasmic sperm injection) として広く行われるようになった。ヒアルロン酸を利用した精子選別
は特別な器具や染色は必要なく簡便であり、選別した精子を直ちに使用することが可能である。すなわちPICSI は、
精子の形態学的評価だけではなく、成熟度をその場で判別しながら卵子に注入できるという点で従来のICSI よりも
先進性がある。

(概要)
➣対象及びランダム化
【選考基準】
1)高度不妊治療を要する不妊症である事
2)顕微授精の適応である事
3)自由意志により書面での同意を得ている事
【除外基準】
以下のいずれかに当てはまる症例
1) 前進運動精子が確認出来ない症例
2) 他の精子選択術(ZyMOT、IMSI 等)を実施する症例
3) 外科的な手法(TESE/MESA 等)で採取した精子を使用する症例
4) 治療計画時の妻年齢が43 歳以上の症例

研究に関する説明を行い、同意を得られた症例を対象とする。大学病院医療情報ネットワ
ーク(UMIN)の医学研究支援(症例登録割付)システムを用いてPICSI 群あるいは通
常ICSI 群(対照群)のランダム化を行い、患者本人には顕微授精が終了した後にいずれの
群に振り分けられたか説明する。
➣研究結果の評価

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