6 先進医療技術の科学的評価等について(先-6-2)[6.3MB] (108 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html |
| 出典情報 | 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》 |
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<先進医療告示28>
腹腔鏡下卵巣悪性腫瘍手術
適応症
1)摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
2)術前治療を行った後、摘出可能と判断される卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)
内容
(先進性)
卵巣癌(卵管癌や腹膜癌、境界悪性卵巣腫瘍も含む)に対する根治術は、現在開腹による子宮全摘出術・両側付
属器摘出術・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除術を含む術式が行われており、婦人科領域にお
いて最も侵襲が大きい治療の一つである。しかしながら、術後腸閉塞などの合併症の頻度が高く、術後治療が遅れ
ることがある。また、進行期で見つかることも多く、開腹手術を試みるも手術不可能で化学療法が必要と判断され、化
学療法導入が遅れる場合もある。本邦では卵巣癌に対する腹腔鏡下手術は保険診療として導入されていない。術
式自体は子宮体癌で行われている術式とほぼ同じであるため同様の手術技能があれば実施可能と考えられ、術後
の腸閉塞などの周術期合併症を減少させることが可能と考えている。
(概要)
手術の概要は従来行われて来た腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術のステップで行う。
1) 付属器摘出術もしくは子宮全摘出術+両側付属器摘出術を行い、術前評価・術中所見で境界悪性・悪性の判
定が困難な場合には術中迅速病理診断に提出し、結果によって、骨盤や傍大動脈リンパ節郭清、大網切除を追加
する。術前に良性卵巣腫瘍と診断して卵巣腫瘍摘出もしくは付属器摘出を行い、術後診断で悪性もしくは境界悪性
と診断された症例のstaging 手術として行う場合には残存付属器摘出術+子宮全摘出術+大網切除術を行う。
2) 骨盤内の血管を含めた解剖構造を露出し、骨盤リンパ節郭清を行う。
3) 上腹部操作に移り、下腸間膜動脈・腎静脈を確認した上で、腎静脈以下の傍大動脈リンパ節郭清を行う。
4) 切除したリンパ節を収容袋に回収し臍部切開創もしくはトロッカー孔や腟断端より摘出する。
5) 大網切除を行う。
4)、5)に関しては症例により実施の有無を選択する。
症例によって術中迅速診断は行わないこともある。
術後は必要に応じて、補助療法を推奨する。
病巣切除のため必要に応じ各領域の専門医資格をもつ泌尿器科医師、外科医師と共同で他臓器切除を内視鏡下
に追加する。
なお、腹腔鏡手術操作困難と判断された場合は、速やかに通常通りの開腹手術へ移行する。
主要評価項目;手術日から30 日以内の医療介入を必要とする周術期合併症(腸閉塞、感染、臓器損傷等)の発生
副次評価項目; 患者のQOL、手術情報(手術時間、出血量、輸血の有無、リンパ節郭清度(摘出した骨盤リンパ節
数、傍大動脈リンパ節数)、子宮、卵巣、大網、リンパ節以外の摘出臓器(場所、大きさ)、肉眼的根治度(残存腫瘍
の大きさ)、腹腔鏡手術から開腹手術に移行の有無、術後入院日数)
これらを検証し、腹腔鏡手術の安全性、有効性が開腹手術と同等であることを比較証明する。
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