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総-2入院時の食費・光熱水費について(その1) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65672.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第625回 11/7)《厚生労働省》
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美味しく安全で適切な栄養量を有する嚥下調整食の工夫


美味しく安全で適切な栄養量を有する嚥下調整食は、彩り、味のメリハリ、温度、適切な食形態、
栄養量を確保する調理法などの様々な工夫が行われている。

美味しく安全で適切な栄養量を有する
嚥下調整食の5つのポイント
◆ 彩り
食材と食器の配色に配慮し、盛り付
けやソースのかけ方にも工夫を
◆ 味のメリハリ
だし、ハーブ、発酵調味料など香り
とコクで味にメリハリを
◆ 温度
保温・保冷食器などで適温を保ち、
香りを立たたせり、飲み込みの促しを

学会コード※
嚥下調整食
1j

嚥下調整食
2-1

嚥下調整食
2-2

◆ 適切な食形態
一人一人の摂食嚥下機能に合った
かたさ、なめらかさ、まとまりやすさ

嚥下調整食


◆ 栄養量を確保する調理法
栄養強化や調理過程で水分の添加を
控える工夫などで、栄養密度をアップ

嚥下調整食


出典:老年栄養ドットコム https://geriatrics.jp/ を基に医療課にて作成

料理例

工夫

トマトゼリー




トマトジュースを
ゼリー状に固めたもの



にんじんのグラッセ
600μのメッシュに通し、
なめらかにしたもの

カレーライス





トマトの色と形をそのまま再現
水分が分離しないよう、使用するゲル化剤の種
類や量、温度を調整する
冷たく提供することで、物性を安定させ、飲み
込みやすくする
にんじんの彩りをいかす
バターを加えることで、コクを出し、栄養量も
アップ
温かく提供して、より香りを立たせる





白い粥とカレーの彩りをいかし盛りつける
スパイスの香りと味のメリハリで食欲促進
カレールーは具も一緒にミキサーにかけること
で栄養密度をアップ

棒々鶏



食材をミキサーにかけ
舌で押しつぶしができ
るムース状にしたもの




鶏肉ときゅうりにソースをかけ、常食と変わら
ない印象で盛りつける
ソースをかけることで、香りが引き立つ
鶏肉にたんぱく質粉末を追加して栄養強化

全粥とカレールーをそ
れぞれミキサーにかけ、
まとまりやすくしたも


鮭とほうれん草の
グラタン
歯茎で押しつぶせる程
度のやわらかさにした
もの





鮭とほうれん草の彩りをいかし盛りつける
チーズの香りと生クリームのコクを味わう
脂ののった鮭を選び、ほうれん草は酵素を使っ
てやわらかく茹で、繊維を断つように切る

※日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整食分類2021

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