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参考資料3 がん対策推進基本計画中間評価報告書(平成27年6月) (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25437.html
出典情報 がん対策推進協議会(第79回 4/28)《厚生労働省》
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がん検診の意義等の普及啓発については、厚生労働省のホームページやが
ん情報サービスにおいて、がん検診に関する一般向けの情報を公開し、検診
方法や検査に伴う合併症等について紹介している。受診者への説明について
は、平成 25 年度市区町村におけるがん検診の実施状況調査によると、受診
者全員に偽陽性、偽陰性、偶発症等の不利益に関する説明を実施している市
区町村の割合は 32.1%であった。また、がん対策に関する世論調査(平成
26 年 11 月実施)によれば、がん検診を受けない理由で最も多かったのは、
「受ける時間がないから」(48.0%)であり、以下、経済的な負担になる、
がんと分かるのが怖い、必要性を感じない、という順になっている。
上記のような取組により、平成 25 年国民生活基礎調査によると、69 歳ま
でを対象としたがん検診の受診率については、胃がん検診が 39.6%、肺が
ん検診が 42.3%、大腸がん検診が 37.9%となっている。また、子宮頸がん
検診および乳がん検診については、2年に1回の受診を推奨しており、過去
2年にがん検診を受診した者の割合は子宮頸がん検診が 42.1%、乳がん検
診が 43.4%であった。
2010 年度


早5

がん検診受診率

M36.6%/F28.3%
M26.4%/F23.0%

大腸 M28.1%/F23.9%
子宮頸 28.7%(単年)
乳 30.6%(単年)

2013 年度
胃 M45.8%/F33.8%
肺 M47.5%/F37.4%
大腸 M41.4%/F34.5%
子宮頸 32.7%(単年)
乳 34.2%(単年)

(がん対策推進協議会としてさらに推進が必要と考える事項)
がん検診の受診率は上昇傾向にあるが、目標値である 50%を達成するた
め、精度管理を徹底しつつ、受診率及び精密検査受診率向上を図る施策を推
進していく必要がある。なお、受診率を正確に把握するためには、職域で行
われているがん検診の受診状況を把握する体制構築の検討が必要である。ま
た、がん検診の項目や方法については、
「がん検診のあり方に関する検討会」
等で引き続き検討を行うとともに、地域がん登録や平成 28 年1月開始を予
定している全国がん登録で収集される情報等を活用し、知見の集積に努め、
科学的根拠に基づくがん検診の実施を推進していく必要がある。
がん検診の受診率を向上させるための方策については、対象者の網羅的
な名簿管理に基づく個別受診勧奨・再勧奨及びかかりつけ医からの受診勧
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