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資料2-3 ロジックモデルを活用した評価方法について(埴岡参考人提出資料) (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60047.html |
出典情報 | がん対策推進協議会(第91回 7/28)《厚生労働省》 |
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参考:自治体研修などでのFAQ(よくある質問)②
質問
回答
データが入手できない指標は置い ロジックモデルの構成概念に対して、妥当性が低い指標をおいた場合、ミスマッチ指標に引っ張られて目
6
ておくべきか。数値があるものに 的が間違った方向に導かれてしまいます。ある程度の妥当性がある場合は、置き換えてもよいですが、ず
置き換えるべきか。
れがあることは自覚しておきましょう。大きくずれてしまう場合は、「あるべき指標名(数値なし。要開
発)」としておく方が健全です。
目標値を設定すると未達になった 最終アウトカムや分野アウトカムには多くの外部要因も影響するので、直接的な責任は問われるべきでは
際に議会から追及されかねない。 ありません。一方で施策のアウトプットと直接的なアウトカムについては、しっかりと検証すべきです。
設定はできるだけ控えるように上 一つの指標だけに着目し達成、未達成の議論をするのは建設的ではありません。たとえば一つの中間アウ
7 司から言われた。どう考えるべ
き?
トカムが未達のとき、そこにつながる初期アウトカムや施策のどこに問題があるのか。ロジックモデルの
右から左へのつながりの上で、アウトカム指標、プロセス指標、ストラクチャー指標をセットで見て、原
因と対策を継続的に議論することが本筋です。その仕組みを構築しつつ、PDCAサイクルの意味と意義を
広く説明していくことに力点をおきましょう。
県が予算化(事業化)していない 医療計画は都道府県庁だけのための計画ではなく、住民をはじめとした関係者全体のための計画と捉えら
8
ことをロジックモデルに入れるな れます。アウトカム達成のために実施されている施策の体系全体を記述しておくことが必要です。記載し
という意見と、入れておけという た施策について、行政が予算化や事業化する必要は必ずしもありません。各プレーヤーがすでに取り組ん
両方の意見があるが、どちら?
でいる事業や活動も含まれます。
予防や医療介護連携などは市町村 市町村の成績の合算が県の成績となります。市町村が同様のロジックモデルと指標で進捗管理できるとよ
9 の役割が大きく、県の役割は限定 いです。県がロジックモデルと指標のひながたを提供し、進捗管理の研修も実施し、指標計測共同化など
的なのだが。
の支援をすることができます。
昨年度の評価を3年前の指標で評 指標データが得られるタイムラグの問題があります。統計データ公表の迅速化を求めつつも、改善がすぐ
価していることに、疑問を感じ
10 る。
には期待できないこともあります。1つのタイミングの区切りだけで考えず、毎年度の進捗管理のデータ蓄
積の中で、継続的に見ていくことの方が重要になってきます。特に因果関係とタイミングの逆転に注意す
る必要があります。Aが達成できた後にBの達成につながると考えらえる場合に、Aは2020~2022年の変
化値、Bは2018~2020年の変化値を見ているとしたら、逆転が生じています。
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質問
回答
データが入手できない指標は置い ロジックモデルの構成概念に対して、妥当性が低い指標をおいた場合、ミスマッチ指標に引っ張られて目
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ておくべきか。数値があるものに 的が間違った方向に導かれてしまいます。ある程度の妥当性がある場合は、置き換えてもよいですが、ず
置き換えるべきか。
れがあることは自覚しておきましょう。大きくずれてしまう場合は、「あるべき指標名(数値なし。要開
発)」としておく方が健全です。
目標値を設定すると未達になった 最終アウトカムや分野アウトカムには多くの外部要因も影響するので、直接的な責任は問われるべきでは
際に議会から追及されかねない。 ありません。一方で施策のアウトプットと直接的なアウトカムについては、しっかりと検証すべきです。
設定はできるだけ控えるように上 一つの指標だけに着目し達成、未達成の議論をするのは建設的ではありません。たとえば一つの中間アウ
7 司から言われた。どう考えるべ
き?
トカムが未達のとき、そこにつながる初期アウトカムや施策のどこに問題があるのか。ロジックモデルの
右から左へのつながりの上で、アウトカム指標、プロセス指標、ストラクチャー指標をセットで見て、原
因と対策を継続的に議論することが本筋です。その仕組みを構築しつつ、PDCAサイクルの意味と意義を
広く説明していくことに力点をおきましょう。
県が予算化(事業化)していない 医療計画は都道府県庁だけのための計画ではなく、住民をはじめとした関係者全体のための計画と捉えら
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ことをロジックモデルに入れるな れます。アウトカム達成のために実施されている施策の体系全体を記述しておくことが必要です。記載し
という意見と、入れておけという た施策について、行政が予算化や事業化する必要は必ずしもありません。各プレーヤーがすでに取り組ん
両方の意見があるが、どちら?
でいる事業や活動も含まれます。
予防や医療介護連携などは市町村 市町村の成績の合算が県の成績となります。市町村が同様のロジックモデルと指標で進捗管理できるとよ
9 の役割が大きく、県の役割は限定 いです。県がロジックモデルと指標のひながたを提供し、進捗管理の研修も実施し、指標計測共同化など
的なのだが。
の支援をすることができます。
昨年度の評価を3年前の指標で評 指標データが得られるタイムラグの問題があります。統計データ公表の迅速化を求めつつも、改善がすぐ
価していることに、疑問を感じ
10 る。
には期待できないこともあります。1つのタイミングの区切りだけで考えず、毎年度の進捗管理のデータ蓄
積の中で、継続的に見ていくことの方が重要になってきます。特に因果関係とタイミングの逆転に注意す
る必要があります。Aが達成できた後にBの達成につながると考えらえる場合に、Aは2020~2022年の変
化値、Bは2018~2020年の変化値を見ているとしたら、逆転が生じています。
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