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総-3入院について(その1) (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59793.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第613回 7/23)《厚生労働省》
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包括期入院医療に係る課題と論点








「新たな地域医療構想のとりまとめ」において、高齢者救急等を受 け入れ、入院早期からの治療とともに、リハビリテーション・栄
養・口腔管理の一体的取組等を推進し、早期の在宅復帰等を包括的に提供する機能、急性期を経過した患者への在宅復帰に向
けた医療やリハビリテーションを提供する機能が「包括期機能」として位置づけられた。
入院患者における85歳以上の高齢者の割合が増加し、救急搬送率も同世代で特に増加している。高齢者の入院医療においては、
多疾患併存、認知機能の低下、ポリファーマシー等に留意しつつ、早期のリハビリテーション介入や栄養・口腔等の一体的な管理、
入院当初からの在宅復帰をめざした入退院支援等が重要である。
こうした背景を踏まえ、令和6年度診療報酬改定では、高齢者の救急患者等に対して、一定の体制を整えた上でリハビリテーショ
ン、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に提供する役割を担う病棟として、多職種の配置等を要件とする地域包
括医療病棟が創設された。令和7年3月時点で、届出医療機関数は149施設であった。
「新たな地域医療構想のとりまとめ」においても、「治す医療」を担う医療機関と「治し支える医療」を担う医療機関の役割分担を明
確化し、地域完結型の医療・介護提供体制を構築する必要があるとされ、医療機関機能として「高齢者救急・地域急性期機能」
「在宅医療等連携機能」が位置づけられた。
同じ地域包括医療病棟や地域包括ケア病棟を有する医療機関であっても、救急体制や在宅等の後方支援機能等は多様である。
回復期リハビリテーション病棟については、病床数や届出医療機関数が経年的に増加しており、他の病棟に比べて療法士が集
中している。提供される疾患別リハビリテーションは、いずれの施設においても脳血管疾患等リハビリテーション、運動器リハビリ
テーションが大半である。一方で、各施設の実績指数の変化にはばらつきがある。

【論点】
○ 医療・介護の複合ニーズを有する高齢者に対し、地域包括ケアシステムの中で治し支える医療を持続可能な形で提供
することをめざして、これらを担う病院のあり方やその評価について、どのように考えるか。
○ 高齢者の入院医療を担う医療機関における、救急受入や在宅医療の後方支援、高齢者の医学・生理学的特性を踏ま
えた包括的な治療、新設された地域包括医療病棟におけるアウトカム評価のあり方、リハビリテーション・栄養管理・口
腔管理に係る一体的な取組や多職種の役割等について、どのように考えるか。
○ 回復期リハビリテーション病棟における、質の高いリハビリテーションのあり方や、集中的なリハビリの効果が発揮され
る患者像、その評価方法や地域包括ケア病棟との役割分担についてどのように考えるか。

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