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資料4 2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に関する議論の整理(案) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59047.html
出典情報 がん診療提供体制のあり方に関する検討会(第18回 6/23)《厚生労働省》
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① 日本の将来人口推計
日本の総人口としては、2040 年に1億 1,283 万人と、2025 年の1億 2,325 万人に
比べて8%減少することが推計されている。内訳としては、生産年齢人口(15~64
歳)は、2040 年に 6,213 万人と、2025 年の 7,310 万人と比べて 15%減少し、65~
84 歳は、2040 年に 2,922 万人と、2025 年の 2,945 万人とほぼ横ばいで推移し、85
歳以上は、2040 年に 1,006 万人と、2025 年の 707 万人に比べて 42%増加すること
が推計されている。また、東京都と沖縄県については、他道府県と比較して、生産
年齢人口の減少率が小さく、65~84 歳の増加率が著しく大きいことが推計されてい
る。
② がん罹患者数の見込み
がん罹患率は年齢とともに上昇する傾向にあり、2021 年のがん罹患者数 98.9 万人
のうち、76%は 65 歳以上である2。2040 年に向け、生産年齢人口の減少により、64
歳以下のがん罹患者数は減少するものの、65~84 歳のがん罹患者数は横ばいで推
移し、85 歳以上のがん罹患者数は団塊の世代の高齢化により増加が見込まれ、が
ん罹患者の総数は横ばいからやや増加すると見込まれる。
③ がん罹患者の地域特性
2040 年に向けて、都道府県単位では、がん罹患者数が都市部を中心に 16 都府県で
増加する一方で、31 道県で減少することが見込まれる。二次医療圏単位では、大
都市部3の 88%でがん罹患者数は増加する一方で、地方都市部の 59%、過疎地域の
98%で減少することが見込まれる。年齢階級別では、64 歳以下のがん罹患者数
は、大都市部の 90%、地方都市部の 97%、全ての過疎地域で減少することが見込
まれる。65~84 歳のがん罹患者数は、大都市部の 67%で増加する一方で、地方都
市部の 90%、過疎地域の 98%で減少することが見込まれる。85 歳以上のがん罹患
者数は、過疎地域の2%を除き、全ての二次医療圏で増加することが見込まれ、そ
の傾向は大都市部・地方都市部では増加率平均が 40%を超えることが見込まれ
る。
④ 入院・外来治療の需要動向
患者調査によると、がん患者における、推計外来患者数(1日あたり医療機関の外
来を受療した患者数)は増加しているものの、推計入院患者数(1日あたり医療機
関に入院している患者数)は減少している状況である。推計入院患者数の減少は、

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令和3年全国がん登録罹患数・率報告
大都市部:人口が 100 万人以上(又は)人口密度が 2,000 人/km2 以上、地方都市部:人口が 20 万人以上(又は)人
口 10~20 万人(かつ)人口密度が 200 人/km2 以上、過疎地域:上記以外
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