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2040年に向けた訪問看護のビジョン-地域での暮らしを支えるために-(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/assets/homonkango_vision_202504.pdf
出典情報 2040年に向けた訪問看護のビジョン-地域での暮らしを支えるために-(案)(4/25)《日本看護協会》
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Ⅲ 訪問看護の質の向上
看護を提供する際に大切なことは、対象者の可能性を見出すことです。多様な価値観を持つ利用者の意思を
尊重し、寄り添える質の高い訪問看護を提供するため、訪問看護師が高い倫理観*を持ち、看護実践能力の向
上を図ることができるようキャリア開発の仕組みづくりを考えましょう。
*参考:日本看護協会「看護職の倫理綱領」

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多様なニーズに対応できる訪問看護師の育成

・訪問看護の実践の効果をエビデンスをもって実証し、継承していくために、看護実践の可視化や言語化を図り、訪問
看護の価値を明示する。
・事業所内における訪問看護師のキャリア開発の仕組みづくりに加え、都道府県訪問看護ステーション連絡協議会等
や都道府県看護協会、訪問看護総合支援センターの活用と協働により、訪問看護の質の均一化と向上を図る。
・利用者が QOL、QOD を高め、生きがいを持って豊かに暮らせるよう、生活の視点を持った訪問看護を提供する。
・全ての世代、あらゆる健康状態の対象者に、利用者の意思を尊重し適切な訪問看護を提供できる看護師を育成す
る。
・訪問看護事業所は、看護職が積極的に研修を受講でき、OJT 等の日々の経験学習を進められるよう、職場環境の
整備を行う。

2

在宅領域における専門性の高い看護師の育成と活用

・利用者に加え、地域住民や他のステーションなど広い視点で支援可能な専門性の高い看護師を育成する。
・専門性の高い訪問看護の提供に向けて、認定看護師、専門看護師、特定行為研修等の受講を推進し、熟練した
技術及び知識に基づく看護を提供できる仕組みづくりを行う。

3

生涯学習・研修体制の整備と活用

・訪問看護師が生涯を通じて主体的に学習し、実践と学びを関連付けながら、訪問看護師としてのビジョンを描けるよう
にする。
・看護基礎教育機関や医療機関等と協働して、看護基礎教育の充実(講義・演習・実習への協力)に取り組むとと
もに、新卒訪問看護師の育成に関する効果や課題を明確にし、今後の継続的な学習体制整備を行う。

4

管理者の質向上と育成促進

・研修機関による体系的な看護管理者教育により、訪問看護事業所における管理者のマネジメント力の向上を図り、
社会変化に対応した事業所運営を行う。
・管理者とリーダーの役割を担う職員が生涯学習の一環として自己研鑽に励み、社会変化に対応した力を身につける。

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