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2040年に向けた訪問看護のビジョン-地域での暮らしを支えるために-(案) (12 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/assets/homonkango_vision_202504.pdf
出典情報 2040年に向けた訪問看護のビジョン-地域での暮らしを支えるために-(案)(4/25)《日本看護協会》
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Ⅰ 訪問看護事業所の基盤強化
誰もが、地域で安心して健やかに暮らせるよう、それぞれの地域性を尊重した在宅療養を支援するため、訪問
看護がいつでも提供できる体制を整備しましょう。

1 安定的な人材確保と規模拡大
・必要な時に訪問看護サービスを提供でき、かつ、事業所が存続できるよう、人口や高齢化率など地域の実情に応じた
事業所の設置(サテライト活用含む)や人材確保の仕組みを整備する。
・安定的な訪問看護サービスの提供と事業所運営のために、各事業所で規模を拡大するとともに、地域の実情にあわ
せた複数事業所のネットワーク化による規模拡大・多機能化に向けた事業所の整備を行う。
・訪問看護師を目指す学生へのアプローチとして、看護基礎教育機関と就職相談等の強化を図る。
・新卒看護師から看護経験豊かなプラチナナースまで、すべての世代の訪問看護師が在宅看護で役割を発揮できるよ
う、訪問看護従事希望者の円滑な就職や定着につながるための対策、魅力の発信、認知度向上等の取り組みを行
う。
・多様な背景を持つ訪問看護師が安心して仕事を継続でき、離職を防止できるよう、訪問看護師の処遇改善、ワーク
ライフバランスを考慮した勤務体制の整備を行う。
・オンコール対応や夜間・休日に緊急訪問を実施した際の勤務間インターバルの確保など、労働環境体制を整備すると
ともに、就業環境の充実に取り組む。

2 継続的な運営の実現
・災害時及び新興再興感染症の事業継続計画(BCP)を作成し、発生時において迅速に対応できるよう、平時から
行政との連携について話し合い、事業所間や多職種と共に体制を整備し、研修や訓練を実施する。特に、感染症発
生時については、感染症法※に基づく医療措置協定の第 2 種協定指定医療機関として、自宅療養者等への支援に
役割を発揮する。

※感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(2022 年改正)

・事業所内外で起こり得るハラスメント、事故に対する予防策を講じるとともに、発生時に迅速に対応できるよう、安全
対策の整備と強化を踏まえた業務環境づくりを行う。
・自事業所の経営理念や組織風土、組織文化を引き継いでいけるよう、事業の維持や承継について検討し、適切な
時期から取り組む。

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