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資料5 「薬学実務実習に関するガイドライン」の見直しについて (28 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》
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F-5 臨床で求められる基本的な能力
F-5-1 医療・福祉・公衆衛生の現場で活動するための基本姿勢
学修目標

学修事項

大学(参考)

1)

個々の患者・生活者に寄り添い、心理的、身体的、 (1)患者・生活者の生活全般を広く観察・評価し、その人らしい人生を支える医療の観点からその人に ・患者対応
精神的、社会的特徴の把握に努め、その想いを受け 薬剤師として何ができるかを常に考える。 【1)】
・患者の心理的、身体的、精神的、
止めて患者・生活者を全人的・総合的に深く理解す
社会的特徴 事例を通した検討
る。

2)

薬剤師として医療の中で求められる責任を自覚し、
自らを律して行動するとともに、薬剤師としての義務
及び法令を遵守する。医療の担い手として、豊かな
人間性と生命の尊厳について深い認識を持ち、薬剤
師の社会的使命を果たす。

3)

(2)自らの健康管理に十分留意し、時間管理を徹底し、必要な業務に支障のないような生活態度への
配慮を常に心がける。 【2)】
(3)医療人として守らなければならない法令を遵守し、法令の遵守ができていない事例などを見過ごさ
ず、その適切な解決に積極的に参画する。 【2)】
(4)患者・生活者、その家族、連携する多職種などで共有する個人情報は、その保護と管理に十分留
意する。 【2)】
(5)薬剤師が臨床現場で担っている責務をよく観察し、考察し、自覚を深める。 【2)】
(6)生と死の現場で薬剤師として何ができるかを考察する。 【2)】

関係者と相互理解を図り、信頼関係を構築した上
(7)医療・介護・福祉関係者及び患者・生活者、家族とコミュニケーションをとる機会を得て、ニーズを
で、他者の意見又は記述された文章を正しく理解し、 把握し、わかりやすく効果的に情報共有する。 【3)】
それに対する自分の意見を効果的な説明方法や手
段を用いて明確に表現する。

4) 専門職がチームとして連携して活動を推進するた
(8)多職種連携の現場で薬剤師の担っている活動に参画する。 【4)】
め、チームの活動の活性化に積極的に貢献するとと
もに、チームの中での個人の責任を果たす。
5) 自己研鑽を続けることは医療・保健に携わる薬剤師
の基本であることを理解し、薬学・医療の進歩に対応
するために、医療・保健・介護・福祉・情報・科学技術
など薬剤師を巡る社会的動向を把握する。
6)

(9)自分が行った活動、調査、研修などは必ず記録を取り、振り返って、より有益な活動に結び付ける
とともに、必要な時にすぐにその記録を提示する。【5)】
(10)進化する社会のコミュニケーションや情報関連ツールを適切に活用して、社会の変化に確実に即
応するよう努力する。 【5)】

医療の質的向上に貢献するため、再現性・信頼性・ (11)地域で必要だと考えられる情報、社会に公表した方が良いと考えられる情報を主体的に発信す
具体性のあるエビデンスの構築に努める。
る。 【6)】

標準的な実習内容(例示)
薬局
・一人の患者を継続的な担当
・担当している患者に対する自らの関わり、対応に対す
る定期的リフレクション
・多職種との関わりについての定期的なリフレクション
・自己研鑽の機会への積極的参加
・症例報告とリフレクション
・症例、医療、業務などの問題点の気づきと解決策の
議論

◎[実習後]
・学びの振り返り
・症例報告
・クリニカルクエスチョンからリサーチ ・臨床での気づき(クリニカルクエスチョン)の記録
クエスチョンへの発展

病院
・一人の患者を継続的な担当
・担当している患者に対する自らの関わり、対応に対す
る定期的リフレクション
・多職種との関わりについての定期的なリフレクション
・自己研鑽の機会への積極的参加
・症例報告とリフレクション
・症例、医療、業務などの問題点の気づきと解決策の
議論
・臨床での気づき(クリニカルクエスチョン)の記録