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【資料No.1】1.7_同種同効品一覧表 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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**2022年 9 月改訂(第 4 版)
*2022年 6 月改訂(第 3 版)

注意 ― 特例承認医薬品

抗ウイルス剤

貯法:‌室温保存
**有効期間:‌30箇月

モルヌピラビルカプセル

日本標準商品分類番号
87625
承認番号
販売開始

30300AMX00467000
2021年12月

本剤は、本邦で特例承認されたものであり、承認時において有効性、安全性、品質に係る情報は限られており、引き続き情報を収集中である。
そのため、本剤の使用に当たっては、あらかじめ患者又は代諾者に、その旨並びに有効性及び安全性に関する情報を十分に説明し、文書によ
る同意を得てから投与すること。
劇薬
処方箋医薬品:‌注意―医師等の処方箋により使用すること

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

3. 組成・性状
3.1 組成
販売名
有効成分
分量
添加剤
3.2 製剤の性状
販売名

ラゲブリオ®カプセル200mg
モルヌピラビル
モルヌピラビルとして200mg
内容物:ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セ
ルロース、クロスカルメロースナトリウム、ステ
アリン酸マグネシウム
カプセル:ヒプロメロース、三二酸化鉄、酸化チ
タン

剤形・色調
識別コード

ラゲブリオ®カプセル200mg
硬カプセル剤
赤茶色不透明
なし
82

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行
うこと。
*11.1 重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明)
*11.2 その他の副作用
1%以上5%未満
1%未満
頻度不明
胃腸障害
下痢、悪心
嘔吐
神経系障害
浮動性めまい、頭痛
* 皮膚及び皮下
発疹、蕁麻疹 中 毒 性 皮 疹 、
組織障害
紅斑
* 過敏症
血管性浮腫

形状
号数
長径(mm)
短径(mm)
カプセル内容物
の質量(mg)

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。
動物実験で胎児毒性が報告されている。妊娠ラットの器官形
成期にモルヌピラビルを投与した実験において、N-ヒドロキ
シシチジン(NHC)の臨床曝露量の8倍に相当する用量で催
奇形性及び胚・胎児致死が、3倍以上に相当する用量で胎児
の発育遅延が認められている。また、妊娠ウサギの器官形成
期にモルヌピラビルを投与した実験において、NHCの臨床曝
露量の18倍に相当する用量で胎児体重の低値が認められてい
る。[2.2、9.4 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続
又は中止を検討すること。
動物において、モルヌピラビルの乳汁移行試験は実施してお
らず、ヒト乳汁中への移行の有無及び乳汁産生への影響に関
するデータはない。
9.7 小児等
18歳未満を対象とした臨床試験は実施していない。

0
21.7
7.64
285.7

4. 効能又は効果

SARS-CoV-2による感染症

5. 効能又は効果に関連する注意

5.1 臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2によ
る感染症の重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と
考えられる患者に投与すること。また、本剤の投与対象につい
ては最新のガイドラインも参考にすること。
[17.1.1 参照]
5.2 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性
は確立していない。

6. 用法及び用量

通常、18歳以上の患者には、モルヌピラビルとして1回800mg
を1日2回、5日間経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与
を開始すること。臨床試験において、症状発現から6日目以降に
投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られ
ていない。[17.1.1 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.4 生殖能を有する者
妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び最終投与後一定
期間は適切な避妊を行うよう指導すること。[2.2、9.5 参照]
-1-

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報
15.2.1 モルヌピラビル及びNHCの細菌を用いた変異原性試験の
結果は陽性であった。しかし、げっ歯類を用いた2種の変
異原性試験(Pig-a試験及びBig Blue®トランスジェニッ
ク動物を用いたcII遺伝子座における試験)を実施した結
果、変異原性は認められなかった。In vitro小核試験及び
ラットを用いた小核試験の結果は陰性であった。
15.2.2 3ヵ月間投与毒性試験において、NHCのAUCに基づく臨
床曝露量の5.4倍に相当する用量の投与で急速に成長して
いるラットの大腿骨及び脛骨に骨端軟骨成長板の肥厚が
認められた。同様の変化は、ラットの1ヵ月間投与試験
(曝露量は上記試験と同程度)並びにマウス(臨床曝露量
の19倍までを1ヵ月間投与)及びイヌ(臨床曝露量の1.6
倍までを14日間投与)の試験では認められていない。
15.2.3 イヌにNHCの臨床曝露量の0.4倍以上に相当する用量を投
与した際に回復性のある骨髄毒性(すべての造血系細胞
に影響)が認められた。モルヌピラビルを7日間投与した
際に循環血の血球系細胞数及び血小板数に軽度の減少が
みられ、14日間の投与で循環血により重度の変化がみら
れた。同様の変化は他の動物種では認められていない。