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資料1-2-3-2   薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (92 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html
出典情報 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》
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日付不明

患者は複視のため当科に来院した。

日付不明

複視が改善しなかったため、患者は当院を受診した。

神経学的検査では、両側内転を伴う全方向の軽度眼球運動制限、四肢及び体幹の運動失調、全
四肢の腱反射消失が明らかとなった。筋力低下や感覚障害は認められなかった。グルコース、
甲状腺機能及び抗アセチルコリン受容体抗体を含む血液検査結果は、ワルファリンによるプロ
トロンビン時間の延長を除き、正常であった。COVID-19 のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査
は陰性であった。頭部磁気共鳴イメージング及び磁気共鳴血管造影は、脳梗塞又は動脈瘤を含
む明らかな異常所見を示さなかった。

入院翌日

患者の眼は正中線に固定された。患者の運動失調は悪化し、患者は自力で歩くのが困難になっ
た。臨床症状から MFS が疑われた;過去の検査;脳幹血管障害、脳動脈瘤、ウェルニッケ症候
群、多発性硬化症、視神経脊髄炎及び重症筋無力症を含む疾患を除外するための鑑別診断。そ
のため、静脈内免疫グロブリン(IVIg)療法が行われた。

入院 3 日目

三角筋や腸腰筋などの近位筋の脱力が出現した。神経伝導検査は F 波異常を明らかにした。

入院 5 日目

運動失調と筋力低下はピークに達し、その後徐々に改善した。

入院 6 日目

血清抗 GQ 1 b 抗体が検出され、患者は MFS と診断された。喀痰及び便培養では、 MFS に関連
する細菌は検出されなかった。

入院 7 日目

患者は右側末梢顔面神経麻痺を発症した。頭部核磁気共鳴造影は異常を示さなかった。ベル麻
痺の可能性を考慮し、ステロイド、バラシクロビル、及びメコバラミンが投与された。

日付不明

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