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09参考資料1-3 9価ヒトパピローマウイルス( HPV )ワクチン ファクトシート (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00024.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第49回 10/4)《厚生労働省》
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1460

カナダにおいて男⼥ともに接種が承認されているのは 9 価 HPV ワクチンのみで(177)、

1425

2008 年に NIP に導⼊され、12 歳の⼥児を対象に公費負担で接種が開始された。地域ご

1461

9 価 HPV ワクチンは 9-45 歳の男⼥に適応が承認されている(178)。定期接種で推奨される

1426

とに制度が異なり、⼀部の地域ではキャッチアップ接種も同時に実施された。また、全ての

1462

接種スケジュールは州によって異なるが、対象は 9-14 歳の範囲で設定され 2 回接種が⾏わ

1427

地域で 26 歳未満の⼥性に接種の費⽤助成が⾏われた(167)。

1463

れている(179)。9 価 HPV ワクチンの添付⽂書上は、9-14 歳は 2 回接種スケジュール( 0,

1424

イタリア

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2017-2019 年の NIP の推奨では、12 歳の男⼥( 2 回接種スケジュール )と 25 歳の⼥

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5‒13 か⽉ )での代替が可能と記載されている。ただし、1 回⽬と 2 回⽬の接種期間が 5 か

1429

性、MSM( 3 回接種スケジュール )への接種が推奨されている。また、⽬標とする接種

1465

⽉未満となった場合は、2 回⽬の接種から少なくとも 3 か⽉あけて 3 回⽬の接種を⾏うこと

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率を 95 %以上としているが、近年低下傾向にある(168)。

1466

を推奨している(178)。

1467

1431

1468

3)オセアニア

1433

NIP は 2008 年から 12-13 歳の⼥児を対象に開始された。同時に 13-18 歳の⼥児にキャッ

1469

オーストラリア

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チアップ接種の機会が設けられた。2018 年 4 ⽉、45 歳以下の MSM も接種対象となった。

1470

2007 年、12-13 歳の⼥児を対象に 4 価 HPV ワクチンの 3 回接種が NIP として公費負担

1435

2019 年 9 ⽉からは 12-13 歳の男児にも接種対象が拡⼤された(169)。2 価 HPV ワクチンが

1471

で開始された。接種機会のなかった 26 歳までの⼥性( -2009 年まで )にもキャッチアッ

1436

最初に導⼊され、2012 年以降 2019 年現在まで 4 価 HPV ワクチンのみ使⽤可能となってい

1472

プ接種の機会が設けられた。

1437

る(169-170)。2020 年 10 ⽉現在、2 回接種スケジュールで実施されている(156)。

1473

1432

英国

1474

1438

2013 年に男児( 対象 12-13 歳,2014 年末までは 14-15 歳にキャッチアップ接種 )に対
象が拡⼤された(180)。

1439

2)北⽶

1475

2018 年 1 ⽉に、4 価 HPV ワクチンから 9 価 HPV ワクチンの 2 回接種へ変更された。現

1440

⽶国

1476

在 NIP としては 9 価 HPV ワクチンのみが使⽤されている(181)。9 価 HPV ワクチンの添

1441

⽶国では、4 価 HPV ワクチンが 2006 年 6 ⽉に 9-26 歳の男⼥を対象に承認され、NIP に

1477

付⽂書上は 2 回接種スケジュールの記載はないものの、Australian Technical Advisary Group

1442

導⼊された。続いて 2 価 HPV ワクチンが 2009 年 10 ⽉に 9-25 歳の⼥性を対象に承認され

1478

on Immunisation( ATAGI )の推奨に基づいた接種⽅法として 12-14 歳を対象に 2 回接種

1443

た。9 価 HPV ワクチンは⽶国 FDA によって 2014 年 12 ⽉に最初に承認され、9-26 歳の⼥

1479

スケジュール( 接種間隔 6‒12 か⽉ )が⽤いられている。ただし、接種間隔が 5 か⽉未満

1444

性と 9-15 歳の男性を対象として接種が開始された。2018 年 2 ⽉ 9 ⽇に 9 価 HPV ワクチン

1480

となった場合は 3 回⽬の接種を⾏う(182,183)。

1445

の接種対象が 27-45 歳にも拡⼤された(171)。現在は⽶国では 9 価 HPV ワクチンのみが使

1481

1446

⽤可能である(172)。定期接種は通常 11-12 歳の男⼥を対象に推奨されているが、9 歳から

1482

1447

開始可能で、18 歳までキャッチアップ接種が定期接種として推奨されている(173)。添付⽂

1483

1448

書に、9-14 歳は 2 回接種スケジュール( 0,6-12 か⽉ )、15-45 歳は 3 回接種スケジュー

1484

1449

ル( 0,2,6 か⽉ )の接種⽅法が掲載されている。ただし、1 回⽬と 2 回⽬の接種期間が

1485

2008 年から NIP に導⼊され、4 価 HPV ワクチンが⽤いられていたが、2017 年 1 ⽉から

1450

5 か⽉未満となった場合は、2 回⽬の接種から少なくとも 4 か⽉あけて 3 回⽬の接種を⾏う

1486

9 価 HPV ワクチンの使⽤に変更された。9-13 歳が適切な接種機会とされているが、年齢の

1451

ことを推奨している(174)。

1487

幅が広く設けられており、26 歳以下の男⼥を NIP の対象としている(184)。

1452
1453

2020 年 6 ⽉、9 価 HPV ワクチンの適応に⼀部の HPV 関連頭頸部がんが追加承認され
た。(175)。

1454
1455

カナダ

オーストラリアにおいて 9 価 HPV ワクチンは⼥性 9-45 歳,男性 9-26 歳への接種が承認
されている(182)。
ニュージーランド

1488

9-14 歳は 2 回接種( 0,6-12 か⽉(接種間隔が 5 か⽉未満の場合は 3 回接種) )
、15-

1489

26 歳、あるいは 9-26 歳の HIV 感染者、移植術後については 3 回接種( 0,2,6 か⽉ )

1490

が実施されている(185)。また、9-26 歳で化学療法後の者への 1 回追加接種も公費負担で実

1491

施されている。4 価 HPV ワクチンで接種を開始した⼈も 9 価 HPV ワクチンで残りの回数

1456

9 価 HPV ワクチンは 2015 年 2 ⽉に承認され、2019 年現在 2 価 HPV ワクチン、4 価

1492

の接種が NIP として可能だが、4 価 HPV ワクチンで接種が完了している場合は、9 価 HPV

1457

HPV ワクチン、9 価 HPV ワクチンが使⽤可能となっているが(176)、州ごとに予防接種制

1493

ワクチンの接種は公費負担されない。加えて、27 歳以上 45 歳までの⼈で、HPV 感染の機

1458

度が異なっており、ブリティッシュコロンビア州では 2 価 HPV ワクチン、9 価 HPV ワク

1494

会がそれまで少なかった⼈、MSM、HIV 感染者については、公費負担はないが接種の推奨

1459

チンのみが使⽤されている。

1495

が⽰されている(184)。

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