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令和4年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (4 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R04_kami_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和4年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(9/15)《警察庁》
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1 令和4年上半期における脅威の動向
(1) ランサムウェアの情勢と対策
ア 概要
ランサムウェアとは、感染すると端末等に保存されているデータを暗号
化して使用できない状態にした上で、そのデータを復号する対価として金
銭を要求する不正プログラムである。
従来は、暗号化したデータを復元する対価として企業等に金銭を要求し
ていたが、最近では、データの暗号化のみならず、データを窃取した上で
「対価を支払わなければ当該データを公開する」などとして金銭を要求す
る二重恐喝(ダブルエクストーション)という手口や、VPN機器をはじ
めとするネットワーク等のインフラのぜい弱性を狙って侵入する手口が多
くみられる。
イ 企業・団体等におけるランサムウェア被害
(ア) 被害件数
企業・団体等におけるランサムウェア被害として、令和4年上半期に
都道府県警察から警察庁に報告のあった件数は114件であり、令和2年下
半期以降、右肩上がりで増加している。
【図表1:企業・団体等におけるランサムウェア被害の報告件数の推移】

(件)

114

120
100

85

80

61

60
40
20

21

0

R2下

R3上

R3下

R4上

(イ) 特徴
○ 二重恐喝(ダブルエクストーション)による被害が多くを占める
被害(114件)のうち、警察として手口を確認できたものは81件あり、
このうち、二重恐喝の手口によるものは53件で65%を占めている。
○ 暗号資産による金銭の要求が多くを占める
被害(114件)のうち、直接的な金銭の要求を確認できたものは28件
あり、このうち、暗号資産による支払いの要求があったものは27件で96
%を占めている。

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