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資料1 在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループにおける意見及び対応の方向性のとりまとめ(案) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66795.html
出典情報 在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ(令和7年第4回 12/17)《厚生労働省》
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援、急変時の対応、在宅での看取りの各場面において、医療機関、薬局、訪問看護ス

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テーション等と介護・障害福祉サービスに係る関係機関の円滑な連携により、切れ目
のない継続的な医療体制を確保するよう、「在宅医療の体制構築に係る指針」に位置
づけて取り組んでおり、特に近年は ICT の活用などにより取組が進んでいる。
地域の訪問診療を行う診療所が ICT で平時から在宅患者の情報を共有する取組が行わ
れており、こうした取組により、例えば、主治医以外の医師が診療を行う可能性があ
る輪番制による往診等において、診療内容等の引き継ぎを効率的に実施することが可
能となる。
訪問看護については、人口規模の小さな市町村等において訪問看護ステーションがな
い地域があり、人材確保の問題で廃止する訪問看護ステーションも増加している。こ
うした中、D to P with N によるオンライン診療を含め、在宅医療を支えるため、病

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訪問歯科診療については、人口規模の小さな市町村において、訪問歯科診療を主体的
に担う在宅療養支援歯科診療所がない地域も存在している。歯科を標榜する病院では、
近年、有病者や全身的な管理が必要な高齢者の治療や口腔機能管理とともに訪問歯科
診療を行う病院が出てきている。今後、地域の実情を踏まえ、歯科診療所間や歯科診
療所と歯科を標榜する病院など、歯科医療機関が連携し、訪問歯科診療を提供できる
体制整備を検討することが求められる。
歯科衛生士は訪問歯科衛生指導だけでなく、高齢者施設の介護職員への技術的助言や
関係者との連絡・調整などの役割を担っており、医科歯科連携をはじめとする多職種
連携に歯科衛生士がより積極的に関わっていくことが期待され、在宅歯科医療におけ
る ICT の活用が広がることで、連携がより円滑になることが期待される。
訪問薬剤管理指導については、患者の療養環境の移行時も含め、ICT 等を活用して、



病院薬剤師、訪問診療や訪問看護等を行う他職種から、在宅療養患者の状態や服薬状
況等に係る情報を収集し、残薬や複数診療科からの医薬品の処方による重複投薬やポ
リファーマシー、薬物相互作用の発見及び関係職種への情報提供、さらにはその解消
のための処方医等への提案につなげ、より適切な治療の実施につなげることが必要で
ある。
在宅医療における医療機関等や患者からの時間外も含めた調剤の求めへの対応につい

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院からの実施も含めた訪問看護の提供体制の確保が必要である。
また、専門性の高い看護師の活用や訪問看護に従事する看護師等を対象とした人材育
成に努めることも重要である。
こうした中、従来、看護師が担っていた事務作業や訪問スケジュール調整等について
ICT の活用等により効率化する取組が進んでおり、こうした取組により、訪問回数の
増加や時間外勤務時間の減少等につながっている。
また、地域医療連携推進法人に参加することで、経営の安定化や従業員の休暇取得等
による働き方改革の改善につながる取組もあり、このような ICT の活用や地域連携推
進法人への参加等により、各地域における訪問看護事業が継続されるよう、検討を進
めることが必要である。

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