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資料2 肺がん検診について (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64487.html |
出典情報 | がん検診のあり方に関する検討会(第45回 10/10)《厚生労働省》 |
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胸部X線検査と低線量CT検査との比較
〇 低線量CT検査は、胸部X線検査で検出が難しい場所や陰影の性状においても検出が可能であるが、被ばく量は
多くなる。
〇 低線量CT検査は重喫煙者のみにおいて死亡率減少効果が示されている。
胸部X線検査
低線量CT検査
・胸部全体に一方向からX線を照射し撮影する。
・検査時間:5分
・放射線被ばく:実行線量 0.021mSv(※1)
概要
一般住民を対象と 死亡率
した検診で確認さ 減少効果
れている効果
感度・
特異度
(※2,3)
・胸部全体に360度方向からX線を照射し撮影する。
・検査時間:10~15分
・放射線被ばく:実行線量 0.65~1.5mSv(※1)
重喫煙者
非喫煙者
・示されている
・示されていない
・感度:84.6~93.1%
・特異度:76.5~98.6%
・感度:100%
・特異度:93.5%
・示されている
・感度:50~70%
・特異度:94~99%
鋭意作成中
学会等による評価手法の標準化 ・読影の判定や精度管理等は「肺がん検診の手引き」
(日本肺癌学会肺癌検診委員会)に基づき行う。
・読影の判定や精度管理等は「肺がん検診の手引き」(日本肺癌学会肺
癌検診委員会)に基づき行う。
学会等の見解
「非高危険群に対する胸部X線検査、及び高危険群に対する胸部 X
・「重喫煙者に対する低線量CTによる肺 ・「非/軽喫煙者に対する低線量胸部CT
線検査と喀痰細胞診併用法」の推奨は死亡率減少効果を示す相応
がん検診」の死亡率減少効果に関しては、を用いた肺がん検診」は、死亡率減少効
の証拠があるので、行うよう勧められる。 ただし、二重読影、比
欧米では有効であると考えられ、我が国 果を示す証拠が十分ではないので、対策
較読影などを含む標準的な方法が行われている場合に限定される。 においても有効である可能性が高いと考 型検診としては行うよう勧められない。
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p15、日本肺癌学会)
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p15、
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p14、 日本肺癌学会)
えられる。
日本肺癌学会)
検査の特徴
・鎖骨や心臓、横隔膜との重なりのある病変の検出が難しい。
・淡い陰影の検出が難しい。
・淡い陰影や小さい陰影も検出しやすいが、過剰診断も多くなる。
・管電流を低減することで照射線量の低減を図っているが、胸部X線検査に比べると
被ばく量は多い。
(※1)1回の撮影で肺が受ける放射線量は、一般の人が1年間に受ける自然放射線量より低い (※2)肺がんである人を正しく陽性と判定できる確率 (※3)肺がんでない人を正しく陰性と判定できる確率
国立がん研究センター「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン2025年度版」「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン2006年度版」「肺がん検診エビデンスレポート2024年度版」
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〇 低線量CT検査は、胸部X線検査で検出が難しい場所や陰影の性状においても検出が可能であるが、被ばく量は
多くなる。
〇 低線量CT検査は重喫煙者のみにおいて死亡率減少効果が示されている。
胸部X線検査
低線量CT検査
・胸部全体に一方向からX線を照射し撮影する。
・検査時間:5分
・放射線被ばく:実行線量 0.021mSv(※1)
概要
一般住民を対象と 死亡率
した検診で確認さ 減少効果
れている効果
感度・
特異度
(※2,3)
・胸部全体に360度方向からX線を照射し撮影する。
・検査時間:10~15分
・放射線被ばく:実行線量 0.65~1.5mSv(※1)
重喫煙者
非喫煙者
・示されている
・示されていない
・感度:84.6~93.1%
・特異度:76.5~98.6%
・感度:100%
・特異度:93.5%
・示されている
・感度:50~70%
・特異度:94~99%
鋭意作成中
学会等による評価手法の標準化 ・読影の判定や精度管理等は「肺がん検診の手引き」
(日本肺癌学会肺癌検診委員会)に基づき行う。
・読影の判定や精度管理等は「肺がん検診の手引き」(日本肺癌学会肺
癌検診委員会)に基づき行う。
学会等の見解
「非高危険群に対する胸部X線検査、及び高危険群に対する胸部 X
・「重喫煙者に対する低線量CTによる肺 ・「非/軽喫煙者に対する低線量胸部CT
線検査と喀痰細胞診併用法」の推奨は死亡率減少効果を示す相応
がん検診」の死亡率減少効果に関しては、を用いた肺がん検診」は、死亡率減少効
の証拠があるので、行うよう勧められる。 ただし、二重読影、比
欧米では有効であると考えられ、我が国 果を示す証拠が十分ではないので、対策
較読影などを含む標準的な方法が行われている場合に限定される。 においても有効である可能性が高いと考 型検診としては行うよう勧められない。
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p15、日本肺癌学会)
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p15、
(肺がん検診ガイドライン2022年版 p14、 日本肺癌学会)
えられる。
日本肺癌学会)
検査の特徴
・鎖骨や心臓、横隔膜との重なりのある病変の検出が難しい。
・淡い陰影の検出が難しい。
・淡い陰影や小さい陰影も検出しやすいが、過剰診断も多くなる。
・管電流を低減することで照射線量の低減を図っているが、胸部X線検査に比べると
被ばく量は多い。
(※1)1回の撮影で肺が受ける放射線量は、一般の人が1年間に受ける自然放射線量より低い (※2)肺がんである人を正しく陽性と判定できる確率 (※3)肺がんでない人を正しく陰性と判定できる確率
国立がん研究センター「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン2025年度版」「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン2006年度版」「肺がん検診エビデンスレポート2024年度版」
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