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資料2 肺がん検診について (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64487.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第45回 10/10)《厚生労働省》
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ガイドラインで評価された、低線量CT検査に係る科学的知見(検診の利益)
〇「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」2006年度版公開時点では、低線量CT肺がん検診に関するランダ
ム化比較対照試験(RCT) が開始された当初であり、当時は有効性を判断する証拠がなかった。
〇その後、重喫煙者に対する低線量CT検査について、複数のRCT及びRCTのメタ解析において死亡率減少効果が示さ
れたことから、最新の適正な情報を提供することを目的として、ガイドラインの更新が行われた。

ガイドラインで評価された主な科学的知見
➢ サンプル数の大きい2つの海外のRCTにおいて、低線量CT検診を実施した群の肺がん死亡率が対照群と比較
して有意に減少していた。
研究名
(発表年)
(国)
NLST
(2013)

対照群の
モダリティ

胸部X線

参加者数
(人)

53,454

対象年齢

55-74

対象者の
喫煙指数

600以上

検診回数
(回)

3

検診スケ
ジュール(年)

0/1/2

経過観察
中央値(年目)

6.5

(米国)

NELSON
(2020)

(オランダ・ベ
ルギー)

なし

15,882

50-74

400以上

4

0/1/3/5.5

10

肺がん死亡率
のリスク比
0.84
(95%CI: 0.750.95)
0.76
(95%CI: 0.610.94)

➢ 上記2つのRCTを含む、9件のRCTを統合した重喫煙者に対する低線量CT検診の効果についてのメタアナリ
シスにおいて、低線量CT検診受診者の肺がん死亡率は、低線量CTを受診しない者と比較して0.84(95%
CI:0.76-0.92)。
有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン2025年度版

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